実践的な英語力と幅広い教養を身につけた、世界に羽ばたく人材を養成する

学科の特色

英語学科は創設以来半世紀以上にわたり、「学生たちに実践的な英語力と幅広い教養を身につけさせ、世界中どのような場所でも活躍できる人材として社会に送り出すこと」を教育上の使命としてきました。時代とともに世界は変わりましたが、その使命は今も変わりません。急速に進展するグローバル化の流れの中で、卓越した英語力養成と幅広い教養教育という教育の2本の柱を、一層太く強固にしています。特に教養教育については、幅広いだけでなく、より深い専門性をもった人材育成を目指して9つの研究コースを用意しています。この学科で学んだ卒業生たちは多種多様な分野に進み、世界中で活躍しています。

カリキュラムの特徴

「第一主専攻」では英語4技能を集中的に鍛え上げる「必修科目」や、英語圏の文化や歴史を学ぶ「英語・英語圏研究科目」「英語圏基礎科目」といった授業を展開。専門的・学術的な英語文書を作成できるまでに英語力を高めながら、英語圏の政治・社会課題などにも理解を深め、地域や人々のもつ背景の違いが、コミュニケーションに与える影響なども考察します。

「第二主専攻」または「副専攻」では9つの「研究コース」の中から一つを選び、専門的な学習と研究を行います。なお多くの学生が短期留学制度や交換留学制度で海外経験を積みますが、単位認定制度を活用すれば、1年間留学しても4年間で卒業することが可能です。

※科目の詳細については、シラバスをご覧ください

科目紹介

English Skills

世界のニュースや日本の歴史、時事問題を取り上げ、ディベートなど多彩な授業形式を通して、「読む、聞く、書く、話す」という英語4 技能を高めます。それぞれのSkills 授業は、アカデミックでより深い内容を学ぶ3 年次、4 年次のクラスへの準備コースとして開講されています。

English Composition

専門的・学術的な英語文書を作成する力を身につけます。論理的かつ相手に正確に伝えるための編集や校正、引用などの手法についても学びます。

Cultures Eng. Speaking World

Cultures of the English-Speaking World

アメリカやイギリスを中心とした英語圏の文化や生活について、ニュースや文学作品、映画などを題材に課題を深めます。政治・社会問題にも触れます。

Intercultural Interaction

異なる背景をもつ人がコミュニケーションをとる際に生じる問題について、その内容と発生する原因、そして問題の解決方法を考察します。

Cultural Psychology

個人や集団における文化的背景の違いを解明していきます。日本人とアメリカ人は心理学的にどう違うのか?という疑問に対してアプローチします。

英語と社会

主に英語学科の卒業生を招き、これまでの人生の軌跡、現在の仕事と業界事情について話を聞き、自分自身の進路を考えるうえでの参考とします。

取得可能な教員免許と教科

  • 中学校教諭1種(英語)
  • 高等学校教諭1種(英語)

学芸員課程が履修できます。

教育の目的・方針

卓越した英語運用能力を養い、地域研究、言語研究等の専門研究の基礎となる幅広い教養(言語学、人文・社会科学、英語圏に関する基礎知識)を修得すること

英語の高度な運用能力を基礎として、グローバル化する社会に貢献しうる人物、並びに地域研究、言語研究等の専門家を養成すること

本学科は、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば、これらを身につけたものと認め、学位を授与します。

卒業時において全員がヨーロッパ言語参照枠(CEFR)におけるC1相当(海外の大学で学べるレベル)に到達し、それに加えできるだけ多くの者が同C2相当(C1を超えるレベル)に到達することを目標とします。

 

  1. 英語の「聴く」「読む」に代表される受容的言語活動(receptive activities)に関する能力
  2. 英語の「話す」「書く」に代表される産出的言語活動(productive activities)に関する能力
  3. 英語の会話や交渉に代表される相互行為活動(interactive activities)に関する能力
  4. 英語の通訳・翻訳などに代表される仲介活動(mediating activities)に関する能力
  5. 英語圏の歴史・政治・経済・社会・文化について、世界での位置づけおよび日本との比較を通して理解する能力

本学科では、ディプロマ・ポリシーに沿って、次の趣旨を盛り込んだ科目によってカリキュラムを編成しています。

 

  1. 【第一主専攻・必修英語科目】1・2年次において集中的に学ぶこれらのクラス群では、さまざまなアクティビティや論文作成を通じて、英語「で」考え、発信し、議論できる4技能におけるアカデミックな英語運用能力の向上を目指す。また、英語が公用語とされている地域の文化・社会についての知識も身につけさせる。授業は、講義、グループワーク、ペアワークなど、さまざまな授業形態を通して多角的に展開されるが、特にプレゼンテーションを重視する科目が多く、内容豊かな事柄をいかに効果的に英語で理解、発信していけるかを追求する。
  2. 【第一主専攻・英語圏基礎科目】主に2年次において、英語圏に関する歴史や文化、社会、また言語そのものに関するクラスで学ぶことを通して、英語圏に関しての基礎知識を身につけさせる。授業は、講義、グループワーク、ペアワーク、またプレゼンテーションなどを織り交ぜて多角的に展開される。
  3. 【第一主専攻・英語・英語圏研究科目】1年次から4年次にかけて、学生はそれぞれの興味や関心に応じて選択して取れる科目を通じて、英語運用能力をさらに伸ばすとともに、英語や英語圏に関する知識を深化させることができる。授業は、講義、グループワーク、ペアワーク、またプレゼンテーションなどを通して多角的に展開され、参加型で思考しながら学ぶことが強調される。
  1. 英語圏の言語・歴史・政治・経済・社会・文化などに関わる諸問題に関心を持ち、英語の高度な運用能力を身に付けることを望む学生を求めます。
  2. これまでにしっかりとした英語の学習経験のある学生で、高度な内容について英語で学習するための基本的な知識と技能を備え、真摯に勉学に取り組む姿勢を持つ学生を受け入れます。
  3. 英語とその他の外国語の実践的な運用能力を基盤として、外国語学部が設けている9つの「研究コース」のいずれかにおいて、自ら選んだ領域やテーマについて専門的に掘り下げることを期待します。

教員一覧

飯島 真里子 教授

研究分野 グローバル・ヒストリー、移民史、日米植民地史、北米地域研究、環太平洋研究
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石井 紀子 教授

研究分野 日米関係史、アメリカ女性史、アメリカ社会史、トランスナショナル・ヒストリー

和泉 伸一 教授

研究分野 第2言語習得研究、英語教育、フォーカス・オン・フォーム、CLIL
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John WILLIAMS 教授

研究分野 映画製作、ヨーロッパ映画

大塚 祐子 教授

研究分野 理論言語学、統語論、トンガ語、ポリネシア諸語、オーストロネシア諸語

小川 公代 教授

研究分野 英文学(近代イギリス小説)、映画論

北原 真冬 教授

研究分野 音声学、音韻論、認知科学
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坂下 史子 教授

研究分野 アメリカ研究、人種とジェンダー

坂本 光代 教授

研究分野 バイリンガル教育、多文化教育、社会文化理論、批判的応用言語学、言語政策
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出口 真紀子 教授

研究分野 文化心理学
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東郷 公徳 教授

研究分野 英文学(シェイクスピア)

Lisa FAIRBROTHER 教授

研究分野 異文化間インターアクション、社会言語学
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Laurence WILLIAMS 准教授

研究分野 英文学(18・19世紀)、紀行文、ポストコロニアル理論

Marc KAUFMAN 准教授

研究分野 文学創作、現代文学

Gavin FURUKAWA 准教授

研究分野 社会言語学、談話分析、言語イデオロギー

Robert MACINTYRE 准教授

研究分野 応用言語学
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竹田 安裕子 助教

研究分野 環太平洋研究、歴史学

山中 美潮 助教

研究分野 アメリカ南部史、アメリカ黒人史、デジタル・ヒストリー

Dillon STRUWIG 講師

研究分野 英文学(ロマン派)、イギリス文化史、哲学

Audrey Sue MORRELL 講師

研究分野 ヒューマン・アニマル・スタディ、クリティカル・シンキング、カリキュラム開発

Davey YOUNG 講師

研究分野 コミュニカティブ・ランゲージ・ティーチング(CLT )、インクルーシブ教育、障がいと言語学習

上智大学 Sophia University