上智大学とカトリック

ローマ教皇と上智

上智大学は日本最古のカトリック大学であり、ローマ教皇とは深い関わり合いのなかで歴史を歩んできました。

上智大学の設立に重要な役割を果たしたヨゼフ・ダールマン神父は、1905年に聖ピウス10世教皇に謁見した際、日本における高等教育機関の設立の必要性を説きました。その結果、教皇は日本におけるカトリック大学の設置をイエズス会に要請し、1913年に上智大学が設立されることになったのです。

現在に至るまで、聖ヨハネ・パウロ2世教皇、そして教皇フランシスコが上智大学を訪問してくださいました。2人の教皇から託されたメッセージに応えるべく、困難な状況下にある人たちを思いやり、世界が直面するさまざまな課題の解決に向けて貢献することこそが、カトリック大学である上智大学の使命です。

聖ヨハネ・パウロ2世教皇の来日

1981年2月には当時の教皇聖ヨハネ・パウロ2世教皇が初来日し、滞在中に上智大学を訪れました。この訪問はあらかじめ決められたスケジュールにはなく、突然の訪問でした。早朝の訪問だったにも関わらず、会場には約400人の人々が駆けつけ、教皇を迎えました。

教皇は上智大学の英語名称である「ソフィア」について触れ、「ソフィア」は、旧約聖書では「期待」という意味を持つ言葉であると説明しました。そして、「私は上智大学のみなさんが、アジアの人々のために奉仕してくださることを期待する」と述べ、アジアの国々で貧困や飢餓に苦しんでいる人たちに想いを寄せるように訴えました。

教皇フランシスコと上智大学の絆

教皇フランシスコ

2013年3月にイエズス会出身の教皇フランシスコが第266代教皇に選出されました。イエズス会出身の教皇は、カトリックの歴史の中で初。このような縁もあり、イエズス会を設立母体とする上智大学は これまで教皇フランシスコとさまざまな交流を重ねてきました。

2017年12月には、四谷キャンパスとバチカンをつないで、教皇と上智生とのオンライン対話イベント「教皇フランシスコと話そう」を開催。学生からの「大学における勉強の目的とは何か」「貧困の削減と環境保全を同時に達成するには何が必要か」という問いかけに、教皇はユーモアを交えながらひとつひとつ丁寧に答え、学生たちと対話しました。

そしてついに2019年11月、教皇フランシスコの上智大学への訪問が実現しました。ローマ教皇が上智大学へ訪問するのは1981年以来38年ぶりのことでした。

教皇は、約700人の学生・教職員で満席の会場で「競争と技術革新にある社会の中で、上智大学は単に知的教育の場であるだけなく、よりよい社会と希望にあふれた未来を形成していくための場となるべきだ」と上智大学への期待を示されたほか、「弱者を擁護し、正直で誠実な人になってほしい」「貧しい人たちのことを忘れてはならない」と語りました。

カトリック・イエズス会センター

カトリック・イエズス会センター

カトリック・イエズス会センターは、キリスト教のさらなる浸透と教えの実現を目指して学生や教職員のカトリック活動をサポートするために様々な活動を行っています。

大学の行事(入学感謝ミサ、卒業感謝祈りの集い、復活徹夜祭ミサ、先哲祭ミサ、クリスマスミサなど)、シンポジウム、キリスト教入門講座の案内、宗教に関する質問や相談などへの対応を行っています。

ミサ・祈りの時間

大学行事の際に行われるミサの他にも、授業実施日には毎日学生・教職員のためのミサ(12:45~13:20)が行われています。どなたでも自由に参加できます。

講座

カトリック・イエズス会センターでは聖書講座を開講しています。曜日ごとにさまざまな講座があり、気軽に参加できる内容のものもあります。

学生活動

カトリック学生の会や上智聖歌隊など、さまざまな学生の活動の場もあります。


在学生向けカトリック・イエズス会センターの情報はWeb Pilotiをご覧ください。

カトリック・イエズス会センターのオリジナルサイトもあわせてご覧ください。

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