SOPHIA未来募金によるサポート

SOPHIA未来募金では、教育研究活動、学生支援、グローバル人材育成、キャンパス整備計画等を遂行するための財政基盤として、みなさまから多大なるご支援いただいております。

ここでは「グローバルキャンパスの創成とサステナビリティ推進に関わる支援」によるサポートが、どのように学生の大学生活に活用されているかをご紹介します。

サステナビリティ推進本部の活動支援

サステナビリティ推進本部の1年

学生目線を活かして、より良いキャンパスづくりに挑む学生職員たち。
企画、発信、改善を通して、自身を成長させながら大学の発展に尽力しています。

キャンパス環境改善チーム

−誰にとってもやさしい。それがサステナブルなキャンパス

キャンパス環境改善チームではキャンパス・サイン(案内板)の一新に取り組みました。従来のものは建物の建設に応じて随時追加されたことから統一感がなく、「光が反射して読めない」「サインが植栽に囲まれ車いすでは近づけない」といった問題点もありました。こうした課題を包括的に解決するため、ユニバーサル・デザインを用いて全体図、エリアマップ、誘導サイン、フロアマップと階層別のサイン作成計画を立案。視認性(上智のスクールカラーとのバランス)や多言語化(日英併記)に配慮して誰にとっても見やすいサインづくりを進め、2022 年度の春学期前に新しい総合案内板とエリア案内板が設置されました。

−ウォータースタンド(給水器)を周知し利用者が急増。行列解消に向け増設も提案

キャンパス・サインと並行して進めたのがウォータースタンドの増設です。もともとウォータースタンドは大学内に3カ所しかなく、学生にはほとんど知られていない存在でした。そこで、利用を促すポスターをつくり、利用者を大幅に増やすことに成功。学生のルーティンだったペットボトルの購入が減りました。しかし、認知度が高まった結果、1日に3,000~4 ,000 回も給水が行われスタンド前には行列ができるように。その状況を改善するため、適切な設置場所と台数を割り出し、大学に増設を提案。いまでは5カ所に10 台のスタンドが設置され、行列も解消しました。

−選択肢を増やし、きっかけが生まれるキャンパスをつくりたい

学生職員としてさまざまな業務に取り組む中で、「サステナブルな選択肢がたくさんあるキャンパスにしたい」という想いがどんどん強くなっています。ウォータースタンドひとつをとっても、マイボトルを持つことでSDGsを考えるきっかけになるかもしれないし、一方でペットボトルを使う人はリサイクルに興味を持つかもしれない。環境と人のためになる選択肢を増やし、多くのきっかけや興味が生まれるキャンパスにしていきたいと思っています。

橋野 陽和さん

  • 学生職員 / 法学部 国際関係法学科2年

SDGs への関心から教育支援サークルに参加。もっと自分にできることを探し、学生職員に


情報発信チーム

−大学内のSDGs関連活動を取材して、団体や学生をHP で紹介

情報発信チームの役割の一つにSDGs関連の活動を行う部活動やサークルを取材し、各団体の取り組みを広報することがあります。例えば、大学内におけるジェンダー問題を取り上げ生理用品の無償提供にも尽力した『Gender Equality for Sophia(GES )』や、肢体障害のある子どもたちと遊ぶ『わかたけサークル』などがあります。私はカフェのアルバイトでフードロスを目の当たりにしてSDGsに関心を持つようになりましたが、さまざまな分野の話を聞く度に刺激を受け、自分の興味の幅が広がっていくのを実感しています。

−国連目標に紐づいた大学の取り組みを『SDGsレポート』として発行

団体活動の情報発信以外に、私たちは『SDGs&サステナビリティレポート』(以下、SDGsレポート)も発行しています。これは上智大学の取り組みや教員の研究概要、各団体の活動内容を国連目標に紐づけて紹介しているもので、2020 年度に第一号が発行されました。いまは第二号となる2021&2022 前半版を鋭意製作中です。『SDGsレポート』の編集作業を通じて大学の有意義な取り組みを改めて意識できましたし、知れば知るほど上智大学が好きになりました。

−人種・性別・年齢・立場を問わず、過ごしやすいキャンパスに

私は日本で生まれ育ちましたが、アルバイト中に「出身はどこの国?」「日本語が上手だね」と言われたことが何度もあります。悪気はなくとも、接客中のわずかな時間に説明することは不可能ですし、初対面の人に自分のバックグラウンドを話す人はいないでしょう。そして、悪意のない言葉にその都度少しだけ傷つきます。ところが、上智大学のキャンパスではこうした嫌な思いをしたことがありません。みんなが学生1人ひとりを尊重しているからだと思います。思いやりにあふれたキャンパスだからこそ、人種・性別・年齢・立場などを問わず、誰にとっても過ごしやすい環境がつくれるはずです。
今後も、そのための情報発信を続けていきたいと思っています。

KIM ANGELAさん

  • 学生職員 / 文学部 新聞学科4年

アルバイト中に度々フードロスを目撃し、解決したい想いから学生職員に応募


企画実施チーム

−小さな一歩が未来を育む。創立記念プログラムから学食が変革

私は企画実施チームで創立記念プログラムやアイデアコンテストの企画実現に携わっています。創立記念プログラムは毎年行われていますが、従来は職員の方が準備と運営を担っていました。昨年度はそこに学生職員も加わり、小島よしおさんと一緒にSDGsを学ぶイベントを開催。私もキャッチコピーや台本の制作、当日の司会進行を担当しました。

創立記念プログラムには教職員約50 名、学生約100名が参加し、SDGsの基本をみんなで学習。フードロス問題について議論した際に出た「大学の学食も小盛りにできるサービスがあれば良い」というアイデアは、その後実際に導入されました。

−グループワークで上智学院の設置する中学・高校の学生交流も促進

現在は学校法人上智学院の設置する4校から中学生と高校生を招き、SDGsやサステナビリティに関するアイデアコンテストを企画しています。中学・高校・大学の一貫した取り組みを実現したいという想いを端緒に構想が始まり、皆様からのご支援あって開催が決定いたしました。成果発表の場ではなく、グループでアイデアを考案する方式で、その過程において、中学・高校間の学生交流が促進されること、全体を通して、アイデアを考え、他者と協働する本イベントが、中高生にとって挑戦・成長の機会となることを願っています。

−学生職員で学んだことを糧にして自分らしいキャリアを築きたい

学生職員としていろいろな企画に携わったおかげで、上智学院全体をより良いコミュニティにしたいという想いが強くなりました。その第一歩が、キャンパス内の価値観や規範を時代に即してアップデートしていくこと。そのために大学と学生をつなぐ学生職員ができることはまだまだあると感じています。また、大学内外におけるやり取りはビジネスシーンに近いため、ロジカルな思考力や相手への伝達力が養われました。この貴重な経験は就活や社会人になっても活きるはず。いただいた学びを糧に、自分らしいキャリアを築いていきたいです。

松本 千咲さん

  • 学生職員 / 総合人間科学部社会福祉学科3年

大学と密に関わり気付いた上智の可能性。大学と自分の可能性を広げるため学生職員にコミット


グローバルキャンパスの創成とサステナビリティ推進に関わる支援

本募金でいただいたご支援は、サステナビリティ推進やSDGsに関わる取り組みを中心に、エコロジー、障がい、LGBTs・ジェンダー・人権、健康( 心身)、防災等といった領域において、学内外への啓蒙活動とプロジェクトの実施支援、およびキャンパス内施設の再整備・ユニバーサル化を対象として活用させていただきます。

※ キャンパス・サイン(案内板)の制作に必要な費用の一部は、頂いたご支援を活用させて頂いております。また、アイデアコンテスト実施に必要な費用の一部もご支援を活用させていただく予定です。

上智大学 Sophia University