現代の死生学的課題について、多角的に研究・教育を行う
研究科概要
スピリチュアリティを基盤にしたケアの実践的対応能力の習得を目指す
実践宗教学の役割
実践宗教学という学問は、現代のグローバル化した社会が抱えるさまざまな課題に直面するなかから生まれた、新しい学問です。現代社会は、国際的な紛争問題に見られるように、多様な宗教文化が対立する問題や、科学技術・政治・経済など公共的な空間において、世俗的な価値観と宗教的・伝統的な価値観との間で軋轢が生じる問題が起こっています。これらの諸問題に対して、多様な宗教文化や倫理・思想の伝統の研究を土台としながら、実践的・臨床的に対応していくのが、実践宗教学の役割です。
日本初の大学院
実践宗教学研究科は、日本における実践宗教学や死生学の研究教育の向上を先導することが使命です。そのため、この領域における学術的専門人材や、高度な専門性が求められる職業を担う人材を育成する日本初の大学院として、重大な役割を担っていきます。
教育の目的
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現代社会の宗教的思想的基盤を研究するとともに、新たな取り組みが求められる現代の死生学的課題について、価値多元化社会における宗教の社会的役割、死生観及び生命倫理、臨床スピリチュアルケアの三視点から研究・教育を行う。また、スピリチュアリティを基盤にしたケアの実践的対応能力の修得を目指す。これらを通じて実践力のある研究者、臨床家、コミュニティケア人材、ケア指導者等を養成する。