グローバル・キャンパス

Sophia- Bringing the World Together

大学設立の起源はフランシスコ・ザビエルの来日

上智大学は1913年、カトリック・イエズス会を設立母体とする大学として設立されました。

キリスト教ヒューマニズムに基づき「他者のために、他者とともに」(For Others, With Others)を教育の理念として掲げ、他人を思いやり、社会のために奉仕する精神の涵養に力を注いできました。同時に、国際通用性を強く意識した教育・研究を展開し、グローバル社会において多文化共生を担うとともに、日本はもとより国際社会に貢献できる多くの人材を輩出してきました。

上智大学の起源は、1549年にカトリック修道会イエズス会宣教師聖フランシスコ・ザビエルが来日した時期に遡ります。当時、ザビエルは日本人の優秀さと知的好奇心の強さに感銘を受け、ザビエルが学んだパリ大学のような大学を日本の首都に創り、ヨーロッパと日本との間で文化・思想・宗教の交流を行うことを構想し、これが上智大学の設立につながりました。

国際通用性を意識した教育環境

大学設立直後から、教育面での国際通用性が強く意識されていました。最も早く具現化した事例の一つは、1949年創設の国際部をルーツに、1975年に設置された外国語学部日本語・日本文化学科でした。英語での国際教養教育に取り組んだ同学科は、日本における先駆的な大学国際化のモデルとなりました。その後、比較文化学部への変更を経て、2006年に現在の国際教養学部国際教養学科が誕生しました。国際教養学部には、国内外の高校を卒業した日本人学生、様々な国籍の交換留学生・外国学校出身学生が、日々国際社会を体験し、学びあえる環境があります。

また、国際教養学部への変更のタイミングに合わせ、キャンパスも市谷から四谷に移転しました。すべての学部学科と大学院専攻が一つのキャンパスに集約されることによって、機動力と連携力のある都市型の「小さな総合大学」として、グローバル・キャンパスへの歩みを加速することになりました。

2012年4月には学生寮「祖師谷国際交流会館」、2019年4月には「上智大学アルペ国際学生寮」がオープンしました。これらの寮では留学生と日本人学生が共生の中でともに学び合える環境になるよう配慮されています。経済支援においても在留資格が「留学」の留学生の4割以上が修学奨励奨学金による補助を受けています。また全学一体の支援体制を目指した組織横断的な「留学生支援ネットワーク」は、留学生の受入、学習、学生生活、キャリア支援等にかかる課題と解決策を日々検討しています。

グローバル・キャンパス ― 国際社会への貢献、多様性を実現すること

グローバル・キャンパスとは「世界中に協定校や国際機関などの拠点がある」といった、物理的な世界とのつながりがあるキャンパスという意味だけではありません。教育・研究・学生生活の中で多様な価値観を認めあえる人間性と教養を身につけ、それを他者のために活用するべく、グローバルイシューの解決につながる研究活動を展開できるキャンパスであるということです。

平和的な世界の構築のためには国際社会で通用する幅広い教養と確かな専門的知識(叡智)が必要です。上智大学はその国際的な起点となるべく、さらなる貢献を目指します。

ソフィアタワー

世界とつながり、学べるさまざまなプログラム

上智大学では世界とつながり、学べるさまざまなプログラムを用意しています。多くの卒業生が国際舞台で活躍していますが、きっかけは在学中にこうしたプログラムに参加したことだったということが少なくありません。ぜひ自分に合ったものを見つけ、世界へつながる第一歩を上智大学から踏み出してください。

グローバル化の取り組み

国際競争力の強化、国際通用性の向上を目指す―文部科学省 スーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)

「多層的ハブ機能を有するグローバルキャンパスの創成と支援ガバナンスの確立」2014年~2023年

上智大学は2014年、文部科学省が進める「スーパーグローバル大学創成支援事業(タイプB:グローバル化牽引型)」に選ばれました。構想名「多層的ハブ機能を有するグローバルキャンパスの創成と支援ガバナンスの確立」(文部科学省プロジェクト)のもと、入試制度、カリキュラム、留学プログラムの拡充・多様化や留学生交流の促進、海外拠点の構築などによる多種多様な学びの環境づくりとそれを支える教職員のグローバル化を進め、世界とつながるグローバルキャンパスの創成に取り組んでいます。

スーパーグローバル大学創成支援事業に関する、詳しい情報は Web Piloti をご覧ください。

大学の世界展開力強化事業採択プログラム

オンラインで海外の大学とつながる「COIL型教育を活用した米国等の大学間交流形成支援」 (COIL) 2018年~2022年

COILとは、Collaborative Online International Learningの略です。海外の大学とオンラインでつながり、インタラクティブな学習環境で学べます。経済的理由や社会情勢、大学の履修カリキュラムなどの都合で、留学することが難しい学生も、日本にいながらにして海外の学生と共に学ぶ機会を得ることができます。文化的背景の異なる多様な学習者が協働学習し、課題に対する多面的な理解や複眼的な思考力を習得することが可能になります。

世界の企業から注目される中南米で学ぶ「中南米等との大学間交流形成支援」(LAP)2015年~2019年
(補助事業終了後も大学の独自プログラムとして継続中)

メキシコ、コロンビア、ペルー、チリ、アルゼンチン、ブラジル6カ国13大学と連携し、協定校での1学期または1年間の長期留学に参加する学生は、上智大学で事前か事後にスペイン語・ポルトガル語で開講する特設科目を学ぶことができます。                            

  • 日本・ラテンアメリカ比較文学(スペイン語開講)
  • 演習(在日ブラジル人教育・社会事情研究)1・2(ポルトガル語開講)

夏期休暇中のコロンビアでの短期留学では高度なスペイン語運用能力の習得とコロンビア文化への理解を深めるとともに、異文化社会への理解と適応力を高めることができます。

発展著しいASEAN諸国で学ぶ「海外との戦略的高等教育連携支援」(SAIMS)2013年~2017年
(補助事業終了後も大学の独自プログラムとして継続中)

上智大学の提携大学であるASEAN諸国4カ国7大学のいずれかに1学期間留学し、各大学が提供するさまざまな分野を英語で学びます。プログラムでは、協働や交渉に必要なコミュニケーション能力、国境を超える課題を発見し解決に向けて主体的に取り組む力、多文化の中での協調性、この3つの力を養います。

大学の世界展開力強化事業採択プログラムに関する、詳しい情報は Web Piloti をご覧ください。

上智大学 Sophia University