グローバルエンゲージメント

上智大学の国際性

上智大学は1913年、カトリック・イエズス会を設立母体とする大学として設立され、キリスト教ヒューマニズムに基づき「他者のために、他者とともに」(For Others, With Others)を教育精神に掲げ、他者に寄り添い、社会のために奉仕する心を持った人を育てることに力を注いできました。創立者の想いを受け継ぎ、東西文化交流の懸け橋の役割を果たすべく、人文学・社会科学・自然科学の全ての領域において国際通用性を強く意識した教育研究活動を行っています。多様性を尊重したグローバルキャンパスで、文化や言葉、世代や学問の壁を越えて世界をつなぐ人材を、創立当初より輩出してきました。

上智大学の起源は、1549年にカトリック修道会イエズス会宣教師、聖フランシスコ・ザビエルの来日まで遡ります。日本人の優秀さと知的好奇心の強さに感銘を受けたザビエルは、自身が学んだパリ大学のような大学を日本の首都に設立したいという想いを抱くようになりました。ザビエルが願ったのは、ヨーロッパと日本との間で文化・思想・宗教の交流を行う大学をつくること。16世紀にザビエルが抱いた夢こそが、後の上智大学の設立につながりました。それから約350年後の1908年、ローマ教皇ピウス十世から大学設立の命を受けた3人のイエズス会士が来日しました。3人の国籍はドイツ、フランス、イギリスとさまざま。西洋の諸学問のみならず、東洋の文化・思想にも精通した3人は、日本語を学び、日本文化への理解を深めながら、大学設立に向けて力を尽くしました。国と国、学問と学問、言葉と言葉。それぞれの間に引かれて見えない境界線を越え、世界に開かれた大学として構想された上智大学の精神、そして国際性は、大学設立当初から根付いていたことがわかります。

交換留学協定校・学術交流協定校

上智大学は世界の国と地域の約400の大学・教育機関と交換留学や学術交流の協定を結んでいます。伝統的にヨーロッパ、北米の協定校が多いのが特色です。上智大学から海外の協定校に学生を派遣するだけでなく、毎年これらの協定校から600名以上の交換留学生を受け入れています。研究者同士の学術交流も含め、活発な相互交流が行われています。

上智大学を訪れた世界の知性

アントニオグテーレス国連事務総長講演のようす

上智大学には、世界各国からグローバルな舞台の第一線で活躍する方々が来校します。国際機関のトップ、各国首脳、世界をリードする研究者、スポーツ選手、音楽家やアーティストなど、そのラインナップは多岐にわたります。本人の口から直に語られる理念、メッセージに耳を傾けて対話する機会を、高校生や学生、そして一般の方々に提供しています。

国際・社会課題への取り組み

国連Weeks・アフリカWeeks

国連Weeks イベントの様子

2014年から年2回、6月と10月に「国連Weeks」、2017年から毎年5月に「アフリカWeeks」を開催しています。「国連Weeks」は、「国連の活動を通じて世界と私たちの未来を考える」をコンセプトに、国内外から多彩な登壇者が集い、講演会やシンポジウムなどを実施しています。
「アフリカWeeks」は、アフリカ地域を理解し、現地の若者と交流と連携を深めていくための企画です。講演会、シンポジウムなど多彩なプログラムを実施しています。

SDGsへの貢献

学生と教職員が協働してめざす上智のサステナビリティ

上智大学では、社会的責任(Social Responsibility)を果たす取り組みを推進するために、2021年7月にサステナビリティ推進本部を設置しました。​そこでは学生も「学生職員」として参画し、学生と教職員がアイディアを出し合って、上智のサステナビリティ推進活動に新たな価値を生み出すことを目指しています。学生職員は広報、情報収集、制度設計に積極的に関わり、学生の目線や発想力・創造力を活かして企画立案からプロジェクトの運営まで、さまざまな活動をしています。

上智大学 SDGs & サステナビリティレポート2021-2022

2021年度と2022年度前半のSDGsの取り組みを中心にした活動レポートを作成しました。

レポート全体の編集作業に、サステナビリティ推進本部の学生職員が携わりました。

ダイバーシティ推進の取り組み

上智大学では、より広い視点から「個人がその個性と能力を十分に発揮できる社会の実現のために主体的役割を果たすこと」を目指し、マイノリティー支援、ライフ・ワーク・バランス支援など、共生社会を形成するためのさまざまな活動をしています。

上智大学 Sophia University