学校法人上智学院について

理事長メッセージ

2023年、上智学院が設置する上智大学は創立110周年を迎えます。教育、研究、社会貢献の各分野におけるこれまでの功績を記念する年に、5月1日より上智学院理事長を拝命し、身の引き締まる思いです。

私たちの旅は、1549年に聖フランシスコ・ザビエルが来日したことに始まります。ザビエルは知識欲にあふれており、学問と教育を通して日本社会に貢献することの重要性を認識していました。彼はカトリックの男子修道会であるイエズス会の創立メンバーの一人であり、「ミヤコに大学を」という彼の志はイエズス会の神父たちに受け継がれました。1913年に上智大学、そして、1937年に六甲学院中学・高等学校、1973年に上智大学短期大学部、1947年に栄光学園中学高等学校、1956年に広島学院中学校・高等学校、1932年に上智福岡中学高等学校(福岡神学校として開校し、1983年イエズス会に経営移管)が設立されました。

今、世界は、紛争や人間によって引き起こされた悲劇、気候変動などの難問に直面しています。このような現状だからこそ、私たちがキリスト教ヒューマニズムに基づいた教育、研究、社会貢献を行うことの重要性は増しています。

今年度、上智学院の長期計画「グランド・レイアウト3.0-2030年に向けて-」(2023~2030年)をスタートさせました。私たちは、建学の精神である「叡智(ソフィア)が世界をつなぐ」と「他者のために、他者とともに」(For Others, With Others)という教育精神を確固たる指標として、激動する世界に対応するさまざまな改革に取り組んでまいります。

特に、私たちのビジョンやミッションを共有する世界中の研究機関とのネットワークやコラボレーションを通じて、Magis(より良いもの=イエズス会のモットー)を求める精神をもって、これらの試みを共に追求するために、皆様のご協力とご支援をお願い申し上げます。

学校法人上智学院 理事長
サリ・アガスティン

※いずれも上智学院の設置校で、現在の校名表記としています。

サリ アガスティン理事長

[プロフィール]

上智学院理事長、総合グローバル学部総合グローバル学科教授。

カリカット大学(ケーララ、インド)で政治学および ンジャーナディーパヴィディアーピーダ(JDV)大学(プネー、インド)で哲学の学士号を取得後、上智大学神学部神学科を卒業。その後上智大学外国語学研究科地域研究専攻博士前期・後期課程修了。博士(地域研究・政治学)。2009年神学部准教授、2016年総合グローバル学部総合グローバル学科教授、2017年学生総務担当副学長、2018年上智学院総務担当理事を経て2023年5月に上智学院理事長に就任。

イエズス会と教育事業について

イエズス会の設立

イエズス会は、スペイン・バスク地方出身のイグナチオ・デ・ロヨラが、フランシスコ・ザビエルをはじめとするパリ大学での同志6人と共に創立したカトリック男子修道会です。1540年に教皇パウロ3世から正式認可を受けました。キリストの教えを伝えることを目的とし、教皇の派遣命令に対して絶対的な従順を誓いました。ヨーロッパのみならず、新たな大陸の存在が知られる時代にあって、世界のいかなる土地にも宣教に赴きました。また、カトリック教会の刷新のために開催されたトリエント公会議にも派遣されました。

イエズス会と教育事業

イエズス会は創立の当初から学校教育の重要性を認め、1548年にシチリアのメッシーナで最初の学校を開設しました。その後、ヨーロッパ各地で学校教育を始め、イグナチオが亡くなる1556年までに31校の学校・大学が設立され、海外宣教地にも設立されました。その教育方法はイグナチオ自身の信仰体験をもとに著わされた『霊操』に基づくもので、物事をより深く知り、何をなすべきかを決断し、実践する方法です。そして、“他者のために、他者とともに生きる”ことを目指します。このような教育方針に基づく学校は、2021年現在、世界78カ国に展開され、2,300の中等教育機関、90の大学を含む約200の高等教育機関がネットワークで結ばれ、163万人以上の青少年が学んでいます。

上智学院が設置する教育機関

上智大学 Sophia University