研究支援制度
上智大学では研究成果の積極的な創出および学内外への発信に力を入れています。また、独創的かつ公正な研究を行う人材を養成すべく、想像力豊かな若手研究者の育成や女性研究者の活躍支援に取り組んでいます。これらを実現するため、主として次のような支援制度を整えています。
研究費助成
- 学術研究特別推進費
上智大学の先進性・独自性・国際性に富んだ特色ある研究や、総合大学の特色を生かした学際的、組織的な研究に対して、重点的に研究費を配分することにより研究大学としてのプレゼンスを高めることを目的とした研究助成制度です。重点領域研究と自由課題研究があります
- 研究推進奨励費
科研費を始めとする間接経費の措置のある公的研究資金を獲得した研究代表者に付与される研究資金です。
- 科研費インセンティブ
科研費に申請して不採択となったものの高評価であった研究課題申請者に対して研究資金を付与する制度です。
- 個人教育研究費
上智大学では、本学の教員に対し、自己の専攻する学問分野に関する、調査・研究及び教育を遂行するうえで必要な経費を、個人教育研究費として助成しています。また、研究活動全般(学会参加、フィールドワーク等)に係る旅費については別途、学会研究旅費として助成しています。
若手研究者支援
- 大学院生研究活動支援制度
若手研究者である大学院生の研究活動を、以下の3つのプログラムにより、多方面から支援する制度です。
A:学会参加・発表支援プログラム
B:外国語による研究成果公表支援プログラム
C:日本学術振興会特別研究員申請支援プログラム
- 次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)
上智大学では、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」の助成を受けて、2024年度より博士後期課程学生を対象とした支援プロジェクト「Sophia SPRING Project」を展開しています。本プロジェクトは、キリスト教ヒューマニズムのもと、「他者」に寄り添い、科学技術・イノベーションの力によって持続可能な社会の未来を拓くグローバル博士人材を育成することを目的としています。選抜された博士後期課程学生に対し、3つの支援プログラム(①経済的支援、②能力開発支援、③キャリア支援)を提供し、世界で活躍する博士人材を育成します。
研究成果発信支援
- 個人研究成果発信奨励費
教員・研究者個人の研究について、その成果を国内外に発信することにより、研究者個人はもとより、本学の研究活動のプレゼンスを高めることを目的とした研究成果発信等に要する費用を支給する奨励費です。研究成果の図書刊行に要する費用、雑誌等への論文掲載費用、学会での発表
に要する費用等が対象です。
- ソフィアシンポジウム
上智大学が学際性や国際性に富んだ教育研究活動の促進を目的として国際シンポジウム企画を助成する制度です。主催は上智大学または上智大学の教育研究部門等とし、学外の機関・団体との共催も可能です。日本を含めて2ヵ国以上から参加する講演者による、一般公開されるシンポジウムが対象です。(新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、オンラインでのシンポジウム開催企画も募集の対象としています)
研究環境サポート
- プレアワード/ポストアワード支援
上智大学では、研究者の研究活動の活性化や大学の研究マネジメント強化を支える専門人材URA(University Research Administrator)を配置しています。URAは、本学研究情報の分析と研究戦略の策定、外部資金情報収集と申請支援等のプレアワードから、実施が決定した研究プロジェクトの運営管理を支援するポストアワードまでの支援を担っています。
- 研究支援員制度
出産・育児・介護等のライフイベントは研究の中断や研究時間確保の難しさに直結し、研究成果の蓄積に負の影響を与えることも少なくありません。このような状況を改善するための施策の一つとして、上智大学の研究者が出産・育児・介護を理由に研究を断念することなくキャリア形成を継続し、公正な競争に参加できるよう条件を満たす研究者に「研究支援員」を配置する制度です。雇用される研究支援員には、身近なロールモデルとの交流の機会を提供し、OJT(On-the-Job Training)及び啓発を行います。