学長メッセージ

「学び続けるための基盤を」

上智大学長 曄道佳明 

このサイトを訪れたみなさんは、今、ご自身による「大きな選択」について考えておられるのだと思います。大学で学ぶことを選択するということは、皆さんの「学び」の中でどのように位置づけられているでしょうか。

大学は人生における学びの最終機会ではありません。内容、形態、方法、場所、密度は異なるにせよ、私たちは人生の中で常に学び続け、社会の変化に対応し、自分自身の変化を切り開いていきます。その時々の立場において、知識として吸収するのか、自分自身の解釈を加えて新たな洞察を試みるのか、その題材から新たな創造を試みるのかなど、求める学びの成果も異なるからです。このような意味で、冒頭で、「大学での学びを皆さんはどのように位置づけるのでしょうか」と問いました。

上智大学では、東京都心のキャンパスにすべての学部を備え、多くの留学生が集い、多くの外国籍の教職員もその運用にあたります。海外での学びの機会にも溢れる学びの環境を、私たちはグローバルワンキャンパスと称し、唯一無二の教育環境と自負しています。それによって、多角的な視座を身に付け、課題を認識した上で社会を展望し、さらに挑戦的な経験や実践を果たすことで、国際通用性や創造性を具備することができるのです。

人生を切り開いていくためには、蓄積する知識だけではなく、発揮する智慧が求められます。そしてそれは、各人のその時々における状況や計画、志などに応じて生涯にわたり学び得ていくものでしょう。大学での学びとは、まさにその基盤を構築する機会であるべきと考えます。上智大学の学びの場で、皆さんが自ら学びのデザインを行ってくださることを期待したいと思います。

曄道学長

[プロフィール]

1962年生まれ。2004年上智大学理工学部教授、2005年学生センター長、2010年入学センター長、2011年学務担当副学長、2014年グローバル化推進担当理事補佐、2015年国際協力人材育成センター長等を経て、2017年上智大学長に就任。

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