上智大学の全学共通教育
“学び続ける力”を養う新しい全学共通科目
上智大学の全学共通科目は専門科目を学ぶ前の基礎教養教育ではありません。学部・学科の専門分野とともに、すべての学生が4年間を通して学ぶ科目として重要な役割を担います。課題認識から探究・統合にいたるまでのレベルを表す縦の軸と、専門領域を超えて繋ぐ科目群構成を表す横の軸で展開していきます。これらが、学科科目(各学科の専門科目)や語学科目と有機的に結合し、自ら学び続ける学修者となるための土台を養います。
学びを学ぶ
高校までとは大きく変わる大学での学び、その移行をスムーズにし、入学後の学びを充実したものとするためには、大学で学ぶための準備が必要です。「学びを学ぶ」では入学前に11回分のコンテンツをオンデマンドで受講し、学びの全体像を俯瞰します。大学で学ぶことの意義や上智大学の教育の特色を理解したうえで、4年間の目標を考えます。
人間理解
「全人的な人間理解」のため、さまざまな観点から「人間とは何か」について主体的に問うことを目的とした科目群です。「キリスト教人間学」と「身体知」という2つのカテゴリから構成され、それぞれのアプローチで人間存在について包括的に考える科目を配置しています。
思考の基盤
書かれた文章や数値、画像などのさまざまな情報を検証し、読み解き、問いを立て、考え、表現するといった、学び続けるための基盤となる思考力や態度、習慣を身につけます。「思考と表現」と「データサイエンス」の2つのカテゴリがあります。
展開知
課題解決力、創造力、豊かな人間性を陶冶するための教養を身につけます。「課題認識」「社会課題と展望」「視座」「実践・経験」の4つのカテゴリがあります。
- 課題認識
環境・共生やダイバーシティ・サステナビリティなどをテーマに、現実社会の課題解決には多様な視点やアプローチが必要であることを意識します。
- 社会課題と展望
「課題認識」で学んだ課題の理解を深め、将来の展望を描きます。さらに、PBL型授業(問題解決型学習)を通じて、さまざまな知識を統合しながら、具体的な課題解決に取り組む体験と、将来的な展望を描く力を身につけます。
- 視座
自分の専門分野以外の人文学・社会科学・自然科学などのさまざまな学問アプローチについて幅広く学びます。全学共通科目だけでなく、他学部他学科受講制度により、より高度な内容の学科専門科目も履修することができます。
- 実践・経験
キャンパスの外に出て、国内外の現場で学びます。実社会の中で課題を考える機会として、留学、サービスラーニング、キャリア形成に必要な基礎知識を学び、海外留学、国内外のサービスラーニングやインターンシッププログラムに参加します。