上智大学アフリカ・ウイークス2018実施報告

上智大学は昨年に引き続き5月14日から25日まで「上智大学アフリカウイーク」を開催しました。

この企画は、近年成長の著しいアフリカ地域と将来深く関わる可能性の高い若い世代に対して、アフリカ地域への理解を促進し、連携を深めていくことを目的とした企画です。シンポジウムや写真展などさまざまなプログラムを実施しました。

危機の連鎖をどう打開するか~ソマリアでの持続的で強靭な発展を支援するために~

14日は内戦が続くソマリアについてのシンポジウムが開催されました。ソマリア政府の計画・国際協力省の事務次官であるアブディ・ディルシェ氏と国連ソマリアミッションの副代表であるピーター・ド・クレルク氏が講演を行い、グローバル教育センターの東大作教授がモデレーターを務めました。

ソマリアの発展について議論

アフリカの新たなビジョン・東京国際会議

19日は、朝から9時間にわたる国際会議が10号館講堂で開催され、1,000人を超す来場者がありました。学生、専門家、政治関係者、宗教関係者、国際機関の職員など多彩な立場や分野の人々が集まり今後のアフリカ支援の課題や新たなビジョンについて討議が行われました。

冒頭の挨拶には、駐日イタリア大使館のジョルジョ・スタラーチェ大使や外務大臣政務官の岡本三成氏らが登壇しました。カトリック東京大司教区の菊池功大司教や衆議院議員で日本・アフリカ連合友好議員連盟会長の逢沢一郎氏、中央アフリカ共和国のシャルル=アルメル・ドゥバン外務相、JICAの加藤宏理事など豪華な顔ぶれの講演が行われました。

ネルソン・マンデラ生誕100周年記念シンポジウム

21日は、今年生誕100年を迎えたネルソン・マンデラ氏の記念シンポジウムが行われました。氏の功績を振り返りつつ、いまだに南アフリカ共和国に残る教育や経済の格差などについて議論が行われました。トゥラニ・ロモ駐日南アフリカ大使が講演しました。

トゥラニ・ロモ駐日南アフリカ大使

「私の見たアフリカ」写真展

期間中には、2号館1階エントランスロビーにて写真展も開催されました。学生が大学のプログラムやボランティア、個人旅行などでアフリカを訪れた際に撮影した写真を募集。26点が展示されました。

いずれの作品も学生ならではの視点で撮影されており、アフリカの日常を感じられる作品が多く見られました。

写真展でアフリカの日常を知る

その他の企画

16日はアフリカからの留学生がアフリカの未来などについて発表、日本人学生と議論する企画「旅するアフリカ『アフリカ未来世代』ワークショップ」を開催。22日は「アフリカ子どもの本プロジェクト」を立ち上げた翻訳家さくまゆみこ氏の講演会「日本とアフリカを子どもの本でつなぐ」が行われました。「他者への思いやり・助け合い」を意味する言葉「ウブントゥ」をテーマにした講演会「ウブントゥ・ドリームの誓いを再興する」が23日に、続く24日は、日本人学生が自身のアフリカ体験を語るトークセッション「私の歩いたアフリカ」がそれぞれ開催されました。

また2号館の学生食堂ではガボン共和国のチキンアンバなど、アフリカ料理が期間限定で提供され、企画を盛り上げていました。

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