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人間と人間が創ってきた世界を読み解き、表現する

Learning at Sophia 文学部編|上智で探求する人間の本質

自ら課題を発見し、問いかけ、それを表現する力を養う

#Sophian 文学部で学ぶ上智生

学部名の英語表記にある“Humanities”とは、人間や人間性という意味を込めて「人文学」と訳される言葉。その学びは、多様な〈文(テキスト)〉から人間を読み解き、研究するものです。世界中の文献や言語に興味をもつ学生だけでなく、人間について考えること、他者と言葉を交わしながら考えることを目指す学生が集まります。

#Text 読み込んで、自己と他者を理解する

まずは専門的なテキストの読み方を身につけるための訓練を、じっくりと積み重ねます。テキストへの理解を通して、著者の考えや描かれている事象と向き合うために、原典での読解を重視。あらゆる地域、時代のテキストとの対話を重ねることで、時間や空間を超えた他者を理解し、それを通じて自己を理解します。

#Expertise 少人数教育と教養教育で磨く専門性

テキストと一人で向き合うのではなく、周囲の人と対話しながら考えられる環境を大切にしています。少人数授業を多く設けるだけでなく、多様な世代や国籍の教員・学生の存在も学部の特徴のひとつ。ワンキャンパスで学部を越えた学びや交流が盛んな点も、広く豊かな視座を培う土壌となります。

#Sophia Humanities 上智大学文学部で学ぶということ

哲学・文学・歴史学・新聞学は、あらゆる社会事象とつながる最も根源的な教養だと言えます。そして文(テキスト)から人や世界を理解し、他者への想像力を養う学びは、「他者のために、他者とともに」という上智大学の教育理念に通じるもの。人間的な視点から複雑な社会を読み解き、他者に共感しつつ物事を考える力を習得します。

学部の特色

学科の壁を超える横断型人文学プログラム

所属学科以外の学びに触れることは、多角的な視野や幅広い知見を獲得するために効果的な学び方です。文学部では学科の枠を超えて、新たな知識との出会い、創造的な学びを生み出すために、横断型人文学プログラム(IHP)を用意しています。

共通基礎科目

このプログラムの土台となる視点を身につけるための必修科目です。複数の教員が担当する講義を通して自分の興味のありかを探り、コース選択の助けとします。

個別選択科目

3コースにそれぞれ指定された科目があります。それを各自選択して履修します。共通基礎科目で興味をもった分野の知識を深め、プロジェクト・ゼミに参加する準備をします。

プロジェクト・ゼミ

トピックを決め、研究プロジェクトを立ち上げて成果発表をするまで、すべて学生が主体となって行う少人数ゼミです。

※プロジェクト・ゼミの受講には選抜があります。

3つのコースから1つを選択

「共通基礎科目」をとりながら自分の興味を探り、コースを1つに絞ります。それぞれのコースで指定されている「個別選択科目」と「プロジェクト・ゼミ」を履修します。修了者にはプロジェクト修了認定証が与えられます。

学科ごとの専門的な学びを1年次からいち早くスタートする

他大学の文学部では、1年次は専門を定めず基礎や幅広い分野を学ぶこともありますが、上智大学の文学部では1年次から学科ごとの専門的な学びを開始します。長い時間をかけて知識がより深まるだけでなく、いち早く、一人ひとりの興味に合った学びに取り組むことができます。

卒業論文を必修科目として自分の言葉を生み出す力を習得

全学科で「卒業論文」を必修科目としています。1年~1年半をかけて研究対象を読み解き、分析し、自分の言葉で語り直すという学習プロセスより、実感と共に知識を定着させ、広く力を高めることができます。

教育の目的・方針

高度な専門教育と質の高い学術研究に基づいて、人文教養の本質である人間探究を行い、もって人類の精神的遺産を将来に継承し、世界と人間を真に理解する力を養うこと

分析力・理解力・表現力の陶冶に基づいて、世界と人間の本質を洞察する根源的な知性を養い、自己実現の自覚をもちつつ主体的に思考し、世界に寄与する自律的人間を養成すること

本学部は、哲学・思想・歴史・文学・文化・芸術・情報・身体などを、人文学の基盤にある人間の尊厳とのかかわりのなかで研究します。人文教養を涵養することで、社会のさまざまな分野で未来を創造できる自律的な人間を養成します。また、高度な専門教育と質の高い学術研究の成果を活かして、広く社会と世界に貢献できる人を育てます。学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めており、次の卒業要件を満たせば、これらを身につけたものと認め、学位を授与します。

 

  1. 人間の歴史・文化が集約された資料・情報を、自らの力で批判的に分析・解釈・評価する能力
  2. 人文教養の基盤である人間性・人格性について深く考察し、十分な裏付けに基づいた自らの意見を他者に分かりやすく表現する能力
  3. 日本語、外国語を問わず、言語とそれが使われる文化に対する深い理解に基づいた高度なコミュニケーション力
  4. 人文教養を、社会生活、職業生活、市民生活、ひいては人生そのものに実践的かつ創造的に役立てる能力

本学部では、ディプロマ・ポリシーに沿って、専門分野別の学科編成をとっています。各専門分野を学ぶ学生ひとりひとりの関心を重視し、人格的関係に基づいた指導を行います。質の高い、一貫したカリキュラムを通して、学生と教員が一体となって、「人間を考える学問」としての人文学研究に取り組むことができるよう、次の趣旨を盛り込んだ科目によってカリキュラムを編成しています。

 

  1. 学部の初年次研修で、基礎的な人文学研究の特徴・勉学態度・表現方法などを指導する。
  2. 初年次から、各分野の専門教育をカリキュラムに含め、卒業時まで充実した一貫教育を行う。
  3. 少人数授業やゼミナールによって、学生の自主性・分析力・理解力・表現力・対話力を集中的に養う。
  4. 全学共通の外国語科目に加えて、各学科の専門的な語学教育を徹底して行う。
  5. 全学科で卒業論文を必修科目として、長期間にわたる個人指導を行い、総合的な学習到達度を判定する。
  6. 学科科目とは別に学科横断型のプログラムを設け、各学科の専門領域を超えた人文学の知見を広める機会を設ける。

本学部は、人間性の探究および人文教養の各領域について深く幅広い関心と動機づけを持つ学生が、学科を選択して入学し、自発的かつ積極的な態度で学業に研鑽することを期待します。そこで、次のような学生を受け入れます。

 

  1. 人文教養を主体的に探究しようとする意欲と、学業への誠実な態度を持っている。
  2. 志望する個別の専門分野について具体的な関心を持っている。
  3. ものごとを批判的に考え、自らの意見を明確に表現するための基礎的なスキルを身につけている。
  4. 大学での学修に必要とされる基礎的な教養、知識、語学能力を備えている。

上智大学 Sophia University