学科の特色
経済学科のSophia Program for Sustainable Futures(SPSF)コースでは、経済学の学術的基礎とその応用を通じて、社会や経済の諸現象を理解する力を養います。本コースでは、論理的思考力を高め、分析力やデータ解析能力を身につけ、現実の課題を解決し、持続可能な未来のための政策を設計できるようになることを目指しています。
1年次には、マクロ経済学やミクロ経済学といった基本的な経済概念を学び、同時に定量的スキルの習得にも重点を置きます。2年次以降は、より高度な経済理論を学び、分析力を活用して持続可能な社会の構築に関わるさまざまな課題を検討します。さらに、他学科の幅広い科目を履修できるカリキュラムを整え、経済学の概念を他分野に応用する知識を深めることができます。
少人数制の授業で、学生と教員の双方向の議論を重視しています。現代社会における社会経済的課題を理解し、経済学を活用して解決策を考えたいという意欲的な学生を歓迎します。
教育の目的・方針
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演習・英語による講義などの少人数教育及びミクロ・マクロ経済学などの基礎教育において、経済理論の基礎知識を深く掘り下げながら習得し、現代社会の経済課題について論理的・実証的に分析すること
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日々の社会問題・現象を経済学的な視点から分析し、自前の概念装置により社会を評価する能力を国際的な場で活かせる人材を養成すること
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本学科は、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば、これらを身につけたものと認め、学位を授与します。
- 経済学的な視点の根幹を成すミクロ経済学・マクロ経済学の考え方や概念について理解し、自分の言葉で説明する能力
- 経済学の知識を土台として、概念装置としての「モデル」を自ら構築し、現代社会における現実的課題を理解し、課題解決の方法を考える能力
- 多様な社会経済現象について、情報処理の知識と技能を駆使して、データに基づく統計的分析を遂行する能力
- 高いレベルのコミュニケーション・スキルを身につけ、国際的な場でリーダーシップを発揮して課題解決に貢献する能力
- 学生一人一人の個性(知識、能力、興味など)に応じて、現代社会で活躍できる高い専門性を修得する能力
なお、上記に加え、SPSFでは6学科(新聞学科、教育学科、社会学科、経済学科、経営学科、総合グローバル学科)共通要件として、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。
- Sustainable Futuresについての基礎知識を修得の上、その必要性を理解し、自らの専門分野と様々な分野の知見を活用し、関連する諸課題の解決に向けた行動をとることができる。
- 自らの専門分野に加え、6学科のうち、自らが所属する学科以外の5学科の様々な分野の視点や手法を理解し、多様な角度からものごとを考え、表現することができる。
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本学科では、ディプロマ・ポリシーの達成を目的として、次のとおりカリキュラムを編成しています。
- 複数の専任教員が担当する必修科目(Introduction to Macroeconomics, Introduction to Microeconomics)を通して、経済理論の基礎的知識を修得させる。
- ミクロ経済学あるいはマクロ経済学の応用科目(である選択必修科目)において、社会経済現象を「モデル」として記述して分析する方法を学び、論理的思考能力を修得させる。
- 情報処理に関する科目(Introduction to Statistics, Introduction to Econometrics)を通して、データに基づく統計的分析能力を修得させる。
- アクティブ・ラーニング・セミナーと演習(ゼミ)では少人数のディスカッションやグループ学習を行い、他者と協力して課題を解決するためのコミュニケーション・スキルを修得させる。
- 国際的な視点から、多様な専門科目(International Economics and Business, Environmental and Natural Resource Economics, Contemporary Issues in International Development, International Finance, etc.)を選択必修科目として英語で開講し(ECOE: Economics Courses Offered in English)、経済理論の現代社会への応用について理解を深める。
- ディプロマ・ポリシーで目標としている共通の基礎的な知識と能力を基盤として、さらにそれぞれの学生が自らの特性や興味にあった専門性を獲得することを支援するために、より専門性の高い経済学の科目に加え、経営学や他学部他学科科目を含む多様な専門科目を選択できるようにする。
なお、上記に加え、SPSFでは6学科共通のディプロマ・ポリシーの達成を目的として、次のようにカリキュラムを編成しています。
- 1年次にはSPSF共通科目でSustainable Futuresの基礎知識と各専門分野の視点から見た関連する問題を理解する。そこで得た知見を踏まえつつ、全学共通科目の選択科目を通じて、Sustainable Futuresを巡る諸課題に対する理解をさらに深めるとともに、各学科開講の専門科目を学び、各専門分野の視点・内容および手法を学ぶ。3年次にはSPSF共通科目で学んだ知識を統合し、Sustainable Futuresを巡る諸課題の解決に向けた実践力の基盤を養う。
- 自学科の専門分野について段階的に学ぶとともに、他学部・他学科開講科目のうち選択必修や選択科目に指定された科目を中心に幅広く学び、多様な視点・内容や手法、包括的な考え方を身につける。
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本学科の基本的な教育目標は、現代社会を取り巻く現実的課題を解決するための論理的思考能力の涵養です。経済学的視点にもとづき構築したモデルを駆使する学問的特性から、経済学の論理には「数学的思考」が不可欠です。このため、本学科では、入試科目として、論理的思考の基礎となる国語・外国語(英語等)に加えて数学を必須科目とし、高い意欲をもつ優秀な学生を受け入れます。
- 現代社会の諸問題に対して高い関心を持ち、社会に貢献できるようになりたいという高い意欲を持つ学生を求めています。
- 論理的思考の基礎となる言語能力(自らの考えを整理して言葉で表現する力や他者の考えを理解する力)、および数学的な思考能力を備えた学生を求めています。
- 学生が経済学科において、自ら主体的に行動し、対話を通じて他者を理解し、他者と協働できるようになることを期待します。
教員一覧
川西 諭 教授
| 研究分野 | ゲーム理論・行動経済学などを使った応用経済分析 |
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釜賀 浩平 教授
| 研究分野 | 社会的選択理論、厚生経済学、公共経済学を研究 |
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近藤 広紀 教授
| 研究分野 | 財政・公共経済学、都市・地域経済学、マクロ経済学などについて研究 |
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中村 さやか 教授
| 研究分野 | 医療経済学、応用ミクロ計量経済学、産業組織論 |
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プテンカラム ジョンジョセフ 教授
| 研究分野 | 開発経済学を中心に、途上国の持続可能な成長と環境保全の両立を研究 |
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堀江 哲也 教授
| 研究分野 | 環境資源経済学、生態系経済学、農業経済学、食料経済分野における実証的分析 |
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南橋 尚明 教授
| 研究分野 | 金融論や産業組織論について日本の経済データを応用した実証分析 |
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蓬田 守弘 教授
| 研究分野 | 国際経済学、国際貿易・直接投資の研究、通商政策の経済分析 |
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倉田 正充 准教授
| 研究分野 | 開発経済学と農業経済学の観点から途上国の社会・経済問題について研究する実証分析 |
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Matthias SCHLEGL 准教授
| 研究分野 | Macroeconomics,International finance,Theoretical analysis of the dynamics of inequality |
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樋口 裕城 准教授
| 研究分野 | 開発経済学を専門とし、主に現地調査と一次データに基づくミクロ実証分析を行う |
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Samuel LEYTON 助教
| 研究分野 | Macroeconomics,Political Economy,Labor Economics |
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髙橋 雅生 特任助教
| 研究分野 | 医療経済学、特に医療・介護政策が人々の意思決定や健康に及ぼす影響について研究 |
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