本学がユネスコチェアに採択
本学はユネスコチェアに採択され、学長とユネスコ事務局長間で覚書が締結されました(採択名:UNESCO Chair on Education for Human Dignity, Peace and Sustainability)。ユネスコチェアは、教育・研究機関が率いるチームがユネスコと連携して、複雑化する今日の社会における課題に取り組むプロジェクトです。
記念シンポジウム「人間の尊厳、平和、サステイナビリティ」を開催
2月28日、この採択を記念するシンポジウム「人間の尊厳、平和、サステイナビリティ」が2号館17階国際会議場で開催されました。ユネスコチェア採択にあたって推薦を受けた8つのパートナー機関とともに、教育の変革とチェアの役割について考えることが目的です。
岡田隆学術研究担当副学長の開会挨拶に続いて、文部科学省国際戦略企画官の本村宏明氏、ブルキナファソのアブゼ・ジグマ財団代表アブゼ・ジグマ王女殿下(オンライン登壇)およびカナダのヨーク大学教育学部チャールズ・ホプキンス教授による来賓挨拶があり、本学のユネスコチェアとしての活動に期待が寄せられました。
シンポジウムはまず、ユネスコ・バンコク事務所プログラム・スペシャリストのファリアル・カーン氏が登壇し、「未来を形作る:人間の尊厳、平和、サステイナビリティのための変革教育」と題して基調講演を行いました。カーン氏は、SDGsゴール4・ターゲット7の「教育を通して持続可能な開発を促進するために必要な知識や技能の習得を目指す」や、GCED(Global Citizenship Education)およびESD(Education for Sustainable Development)を紹介しつつ、ユネスコチェアの潜在的な役割を解説しました。
次に、チェアホルダー(責任者)である総合人間科学部教育学科の杉村美紀教授が登壇。本学のユネスコチェアについて、発足した背景、チェアの目的、パートナーシップの構築計画などを紹介しました。そして、「国際的な教育・研究を通じて知を創造・共有し、人間の尊厳と平和、持続可能な社会の実現に貢献するというチェア本来の目的を実現できるよう、全力を尽くしたい」と決意を述べました。
続いて、チェア参加者9人が「教育の変革とユネスコチェアの役割」をテーマにパネルディスカッションを実施。活発な議論が展開された後、ホプキンス教授およびカーン氏による総括でシンポジウムを締めくくりました。
シンポジウム終了後、曄道学長は、3月4日にユネスコ本部(パリ)を表敬訪問し、ジャンニーニ教育事務局長補にユネスコチェアの成立を報告しました。