“グローバル”のイメージとともに変わった自分と世界の関係性。

堤 凌雅さん
総合グローバル学部総合グローバル学科4年

「表から見れば良いことも、視点を変えて裏から見ると悪く映るというのは衝撃的な発見でした」と話す総合グローバル学部4年の堤凌雅さん。国際的な学びの場と意欲的な取り組みで彼が身につけた新たな視点とスキルとは?

グローバルとローカルの2つの視点で見い出す学びと社会の繋がり

“グローバル”という言葉には、いいイメージが付きがちですよね。私自身、グローバル化は世の中にいい影響を与えているとばかり思っていました。でも、学部での学びを通して世界をグローバルとローカルという2つの視点で見るようになったら、グローバル化の波にもさまざまな側面があることに気づいたんです。表から見れば良いことも、視点を変えて裏から見ると悪く映るというのは、自分の中で衝撃的な発見でした。

総合グローバル学部を選んだのは、高校の頃から好きだった英語と世界史が深く関わる国際関係を学びたいと思ったからです。加えて、この4年間では、自分の興味関心に合わせて政治、経済、文化、社会について幅広く学びました。そうすると、日々の生活の中でニュースを見るときに、“世の中で起きていること”そして“自分が学んでいること”の繋がりを意識することが増えるんですよね。「こういうところでも繋がっているのかな?」「ここで繋がっていそうだな」と考えを巡らせながら、さまざまな関連性を見い出せるようになったのは、すごく成長した点だと思っています。

「やらねば」と気づけたからこそ高まった学びの意欲

総合グローバル学部には、国連などの国際機関や国際NGOなどグローバルな現場で活躍してきた先生がたくさんいます。多種多様な経験を持つ教授陣から世界のことを学ぶのは、自分の価値観を広げる大きなチャンスではないでしょうか。私は、「インターナショナル・オーガナイゼーション」という授業が好きでした。カンボジアをはじめ世界各地で働いてきた先生方から、国際機関や国際組織の仕組みや取り組みを実践的な英語を使いながら学ぶのが、とても楽しかったんです。

留学の経験はありません。でも、多様な国籍の学生や教員をキャンパスで毎日のように見かけるうちに、やはり日本語だけではいけないという意識が自分の中に蓄積されてきて、英語を学ぼうという意欲が高まりました。英語に触れる機会が多い上智の環境を活かして、しっかり勉強すれば自分の意見を発信するスキルは磨けます。もともと英語が好きでしたが、英語力が伸びてきたなと実感できたのは大学に入ってからです。TOEICで目標としていた900点を超えることができたときは、すごく嬉しかったです。

新入生を支える活動を通して芽生えた新たな気持ち

大学生活では、新入生を支える“ヘルパー”としての活動に力を入れました。入学から間もない新入生は不安でいっぱいです。私たちヘルパーは、オリエンテーションキャンプなどに同行して、授業や大学生活全般に関する話やアドバイスをして、彼らの大学生活をサポートすることに全力を尽くしました。

大学に入るまでは、ボランティア活動というものをしたことがありませんでした。でも、「他者のために、他者とともに」という上智大学の精神にならって、初めて人のためにしっかり活動してみようと思ったんです。その活動を代表という責任ある立場で行えたのは、とてもいい経験でした。そして、ヘルパーの活動を通して人をサポートすることが好きな自分にも気づくことができました。将来はグローバルな現場で多種多様なクライアントのビジネスを支援するコンサルティング業界で、自分の強みを発揮していきたいですね。

※この記事の内容は、2021年9月時点のものです

上智大学 Sophia University