日本でも海外でも、成長のカギは自ら動くことにある。

高橋 大地さん
経済学部 経営学科4年

“将来は自分の手で日本のプレゼンスを高められるような人物になりたいです”と語る経済学部経営学科4年の高橋大地さん。国際舞台で活躍するための能力を養うために、高橋さんが自ら作った機会とは?

世界の企業活動を学問的な視点から分析する楽しさ

小中学校時代を国際的な都市である上海で過ごした経験から、自然と企業の活動に興味を持つようになりました。日頃の生活の中では聞き流してしまうようなニュースも、「その企業がなぜ、その時点で、そのような決断をしたのか」という学問的な視点で分析すると、とても面白いです。

国際経営論の授業では、グローバル企業のケーススタディを幅広く学びました。世界最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートの分析や、アイスクリーム店のピンクベリーの日本進出とローカル化の過程を見るケーススタディは特に楽しかったですね。

主体性と出会いで身につけた“グローバルなセンス”

経済学科だけでなく、全学共通科目や他学部の授業を自身の興味関心に合わせて履修すしました。私は日本に帰国後も引き続き中国語を本格的に勉強したかったので、中国語の授業を履修しました。上智大学では英語はもちろんですが、その他の外国語の授業もレベル別に豊富な科目が用意されていて、とても充実しています。そこで中国語の先生はもちろん、中国に関心がある学生とも知り合うことができました。

上智大学には、さまざまなバックグラウンドを持つ学生や先生方がいます。海外で生活してきた人、日本各地を渡り歩いてきた人、1つのジャンルに縛られず幅広い分野に興味のある人など、本当にいろいろな人がいます。自分と異なる考えや価値観を当たり前のように受け入れてくれる人たちがたくさんいるのが上智のよいところではないでしょうか。また、大学の規模が比較的小さい分、先生方との距離も近いです。先生方が学生と真剣に向き合ってくださるのも、上智の魅力の一つですね。

このような環境を最大限に活用しないともったいないと思って、経済学部の科目はもちろんですが、他学部の授業でも国際関係などグローバルな視点を養うことができる科目を多く履修したことで、“グローバルなセンス”みたいなものが身についたと感じています。

自分の手で日本のプレゼンスを高めたい

3年生の時には、1年間アメリカのボストンカレッジに留学しました。大学の交換留学制度を利用したので、上智大学の1年分の学費で留学することができました。ボストンカレッジは、まさに「カレッジタウン」と呼ぶに相応しい場所にあります。とても落ち着いた歴史あるエリアで、近くにはハーバード大学やマサチューセッツ工科大学があります。

留学中は、多国籍の学生が参加できる交流会を企画・運営していました。現地では技術面などで日本のビジネスやものづくりの分野の強さを感じます。でも、日本のプレゼンスが高まっていると言われる割に、それを実感することが思った以上に少なかったんですよね。だから自分の呼びかけで、他の運営メンバーの協力を得ながら、海外の学生に日本に関するトピックでプレゼンをしていました。

将来は自分の手で日本のプレゼンスを高められるような人物になりたいと思うようになったのも、この経験があってこそ。技術面での強みなど、日本の持つ魅力をもっと世界に向けて発信できるような存在になりたいと思っています。

※この記事の内容は、2021年5月時点のものです

上智大学 Sophia University