10月5日、本学協定校であるポルトガル・カトリック大学(UCP)学長のIsabel Capeloa Gil教授を四谷キャンパスにお招きし、オンライン・イベント『女性活躍の未来』が開催されました。このイベントは、本学研究推進センター、グローバル教育センター、ダイバーシティ推進室の共催で行われ、日本国内外から合わせて80人超が参加しました。
オンライン・イベントは岡田隆学術研究担当副学長の冒頭挨拶とGil学長の紹介により始まりました。Gil学長は、UCP文化研究学の教授であり、国際教育の熱心な提唱者として国際的な研究ネットワークの開発に一貫して取り組んでいます。また、女性リーダーシップの提唱者として、若い女性起業家やキャリアの浅い女性研究者のメンターも務めておられます。
イベントは、出口真紀子グローバル教育センター長のモデレートにより、Gil学長と杉村美紀総合人間科学部教育学科教授の対談形式で行われました。女性が指導的立場につくことの重要性と障壁について、その障壁を克服するためにどのような対応策があるか、トップに立つことで感じる孤独感との戦い方などについて、ポルトガルやヨーロッパ、日本との比較も含めた興味深い対談がなされました。Gil学長は、ジェンダー平等を推進してゆくために重要なことは、現状をよく観察して分析すること、一貫した方針決定をすること、女性がキャリアを進展させるにあたりメンタリングをすること、の3点であると述べ、そのうえで組織の中でネットワークを構築すること、世界規模で連帯した支援を行う必要があると強調しました。
イベント後半では参加者から男女別学で学ぶことの意義や、日本とポルトガルにおける男女間の役割分担の価値観についてなどの質問が寄せられ、一連の生産的な対話を通じて参加者は大いにインスピレーションを得ることができました。