新しい土地、初めてのスポーツ。挑戦心を貫いて見つけた、私の将来像

外国語学部 ポルトガル語学科
吉岡 聖都さん

「新しい環境で新しいことに挑戦したい」という思いで入学し、フェンシング部で活躍する外国語学部ポルトガル語学科の吉岡聖都さん。京都府出身の彼が、東京での一人暮らしや部活、学部での学びを通して、高校時代に芽生えた国際的なビジネスへの関心が将来像に結び付いてきた過程とは?

あえて「人と違う」選択をして、新しい環境で自分と向き合う

私は大学の付属校出身です。学年を重ねるうちに同級生との会話も自然と進路について話すことが多くなったのですが、その過程で自分の進学先や将来について真剣に考えるようになりました。付属校に通う自分にとって一番自然な選択肢は、そのまま内部進学をすること。でも、自分がしたいことや目指すことは何だろう、本当にこのまま内部進学をしてよいのだろうかと自身と向き合う中で、生まれ育った京都とは全く異なる環境に行ってみたい、新しいことにゼロからチャレンジしたいという挑戦心が芽生え、受験をして東京の大学へ進学することを決めました。

上智大学を選んだのは、さまざまな学問領域を横断的に学べる環境があったからです。中でも特に興味を持ったのは、外国語学部の地域研究。高校の時にカナダに留学したことがきっかけで、世界を社会学、政治学、経済学など、複数の学問領域の視点から学んでみたいと思っていた自分にピッタリだと思ったのです。関西の大学でも地域研究を学べる大学はありますが、四谷キャンパスに文理全ての学部が集うユニークな環境、学生に対する教員数の多さ、地域研究の分野をリードする先生方の存在など、学習環境の面で魅力を感じる点が多かったので、上智の外国語学部が第一志望となりました。

一人暮らしだからこそ、自分のペースを知り、ルーティンを工夫する

18年間ずっと親元で暮らしてきた私にとって、慣れない東京での一人暮らしはとても不安でした。家族や友人から「本当に東京で一人暮らしができるの?」と心配されましたが、東京、そして上智で学びたい気持ちを熱く伝えたところあたたかく送り出してくれました。あの時背中を教えてくれた家族や友人たちには感謝の気持ちでいっぱいです。

一番心配だった家事は、最初の1か月は慣れないことばかりで本当に大変でした。失敗することもありましたが、経験を重ねるうちに自分のペースやコツがつかめるようになってくるもので、今では問題なく生活できています。

実家暮らしと異なり、一人暮らしでは食事の時間も起床時間も自分次第。自己管理が問われるところではありますが、自分の好きなことを好きなときにできる楽しさもあります。私にとっては、フットワーク軽く活動できることが一番ですね。

一方で、自由であることはそれだけ責任が問われます。一限に授業がある日は7時半までには必ず起きる、休日も部活の朝練に間に合うように早起きするなど、起床時間一つとっても寝坊で迷惑をかけることがないように常に心がけなければなりません。また、部活をやっているからといって勉強をおろそかにしないというのも常に肝に銘じています。部活をやることを選択したのは自分ですが、だからと言って勉強を頑張らない言い訳にはなりません。自由であるからこそ、自分を律することを意識しています。緊張感はありますが、自立という点で入学以前よりも大きく成長してきていると感じています。

フェンシング仲間とポルトガル語を話すことで、学びを日常に落とし込む

大学では体育会フェンシング部に所属しています。未経験でしたが、新しい挑戦をしたいという熱意をもって上智へ入学したので、経験の有無は考えず、「やってみたい」という気持ちを優先して入部を決めました。上智はスポーツ推薦がないので、体育会やサークルで新しいスポーツを始めるのによい環境だと思います。実際、部員の9割以上が大学からフェンシングを始めています。

部活のメンバーは学部も学年もバラバラです。部員の大半は日本人ですが、フランスや東ティモール、インドネシアなどからの留学生も所属しているので、練習中もいろいろな言語が飛び交っていますね。私はポルトガル語を学んでいるので、東ティモールからの留学生とはポルトガル語で会話をして、フェンシングの合間に会話の練習にも取り組んでいます。もちろん、ポルトガル語でのコミュニケーションでは、伝えたいことを100%で伝えることが出来ない場面も多々あります。しかし、同じ部員でもあり仲間に自分の考えをしっかり伝えたいと思えるからこそ、勉強にも熱が入りますね。

ポルトガル語学科では、ポルトガル語の勉強と並行して、国際的なビジネスに関心を持って学んでいます。入学前は将来の目標ははっきり決まっていませんでしたが、ポルトガル語圏のブラジルや東ティモールなどの地域について学んだり、留学生の仲間と話したりするたびに、それらの地域に関わるようなキャリアを目指したいという気持ちが強くなりました。今はポルトガル語を使ってグローバルビジネス、特に貿易関係の仕事につきたいという明確な目標があります。ありがたいことに外国語学部にはグローバルビジネスの現場で活躍されている卒業生がたくさんいらっしゃいます。後輩想いの先輩ばかりなので、そのような方々との交流の機会を持ちながら、自分の夢に向かって努力を重ねていくつもりです。

上智大学を地元の名物・名所に例えると?

-世界遺産「清水寺」

京都には多くの世界遺産がありますが、その中でも清水寺が上智に似ていると思っています。清水寺は平安京遷都以前からの歴史を持つ古いお寺ながら、大改修を重ねたり、アートプロジェクトなどを行ったりと常に新しいことを追求する姿勢がある。上智大学も伝統がある大学ですが、世界に目を向けて常に新しいことに積極的にチャレンジしている大学。この点が大きな共通点だと感じています。

※この記事の内容は、2023年7月時点のものです

上智大学 Sophia University