2023年10月に本学等で実施された本邦研修(第1回)に引き続き、2024年5月28日から5月29日にかけて、ホンジュラス国立自治大学(UNAH)修士課程「国際協力と開発プロジェクト運営管理」プログラムに携わる同大学教員7名が本邦研修(第2回)のため来校しました。
上智大学は、国際協力機構(JICA)がホンジュラスで実施している技術協力プロジェクト「社会経済開発人材育成のためのUNAH修士課程強化プロジェクト」について、株式会社コーエイリサーチ&コンサルティングとともに受託して技術指導を実施しています。今回の来校もこのプロジェクトの一環として実施されたものです。
同プロジェクトでは、UNAH修士課程「国際協力と開発プロジェクト運営管理」プログラムのカリキュラムを再構成し、ホンジュラスにおける社会経済開発事業を担う人材育成の強化を図り、プロフェッショナルな人材の輩出に寄与することを目的としています。
本学での研修では、同プロジェクトを担当する植木 安弘特任教授、幡谷 則子教授(外国語学部イスパニア語学科)とともに、スヴェン・サーラ教授(グローバル・スタディーズ研究科長)、東 大作教授(同研究科国際協力学専攻主任)、梅宮 直樹教授(グローバル教育センター)、鎌田 武仁特任助教(国際連携URA)の協力により、下記の目的で実施されました。
- 日本の国際協力系大学院の卒業研究の進め方や指導方法の知見を深める。
- 日本の国際協力系大学院の運営・カリキュラム・教科の内容の知見を深める。
- 本学とUNAH間の学術交流協定(MoU)締結後の連携強化について協議する。
研修を受けたUNAH教員からは、「上智大学で実践されている卒業研究の進め方や指導方法を参考にし、UNAHでの取り組みを改めて検討してみたい」、「教員間の学術交流、学生間交流も活発化したい」等の声が寄せられました。UNAH教員は、研修で得た知見をふまえ、今後取り組むべきアクションプランを作成しました。本研修帰国後に同大プログラムでの活用を目指し、プロジェクトに取り組むこととしています。
併せて、2024年6月に締結された本学とUNAH間の学術交流協定書が、UNAHミッションを代表して同大社会科学部長のカルメン・フリア教授より、伊呂原 隆学務担当副学長へ手交されました。これにより、今後の両大学間の交流が深まることが期待されています。