データサイエンティストに向かう道。

「将来はデータサイエンティストになって、日本企業のデータ活用の支援をしたいと思っています」と語る飯田裕さん(2020年3月卒業)の4年間は、明確な夢の実現に向け、学びの環境をフル活用することの重要性を教えてくれる。

データサイエンスの理論と実践を一流企業から直に学ぶ

在学中の4年間では、経済学の中でも特に統計学と計量経済学を中心に、データをもとに社会現象や社会的事象のようなものを分析したり、推測したりする研究を行っていました。

特に印象に残っているのは、三菱総合研究所と連携したビジネスデータ分析入門という授業です。その授業と並行して受けていた統計学の授業では理論を学び、ビジネスデータ分析入門では三菱総合研究所のデータサイエンティストの方から、その理論がビジネスの現場で実際にどう使われているかを学びました。ビジネスの第一線で活躍中の方々の授業はとても面白く、興味深い経験でしたね。

銀行業務全般や金融論を学ぶあおぞら銀行との連携授業も受講しました。大学の授業は理論がベースになりますが、それが世の中で実際どのように役に立つかは、このような企業と連携する授業や講座で学ぶことができたと思っています。

上智大学は東京のど真ん中、アクセスの良い場所にあります。東京駅や新宿駅、ビジネスの中心地に近い立地だからこそ、さまざまな企業との連携講座を受講する機会や、いろいろなビジネスシーンの現場で働かれている方々に接する機会が得られます。実務者の方々のリアルな話は大きな刺激になりましたし、社会における理論の活用方法を知ることで、理論を深く学びたいという思いも強くなりました。

学びの環境をフル活用して身につけた英語への自信

この4年間で成長を感じるのは、自分の英語力ですね。キャンパスはグローバルな雰囲気で留学生と接する機会もありますが、入学前は海外経験がなく、英語力にも自信がありませんでした。でも、入学後に交換留学の他にもスタディツアーや短期語学講座など、バラエティ豊かな留学プログラムがあることを知り、3年生のときに半年間のオーストラリア留学に挑戦しました。

留学後も英語での開講科目を積極的に受講したり、Language Learning Commons(LLC)で行われている少人数制の外国語コミュニケーショングループに毎週参加して留学生と英語で話したりして、継続的にスキルアップを図っていました。英語力を磨くために、上智の環境をフル活用した経験をしたからこそ言えることですが、入学当初とは比べ物にならないぐらい、英語に対する自信がついたと思います。

最先端の実践的データサイエンスを学ぶために米コロンビア大学院へ

経営統計学や計量経済学などの学問を通してデータ分析をする中で、最近よく耳にするAIや機械学習といった高度な分析手法に対する興味が湧きました。また、アメリカの企業におけるデータ活用やビジネスモデルを現地で学んでみたいという気持ちもありました。その矢先に上智大学にある海外大学院特別進学制度を知って、大学院進学を決意しました。進学先はニューヨークにあるコロンビア大学のSchool of Professional Studiesという大学院で、Applied Analytics(応用データ分析)を専攻する予定です。在学中はゴルフ部だったので、留学先にはゴルフクラブも持っていくつもりです。

将来はデータサイエンティストになって、日本企業のデータ活用の支援をしたいと思っています。アメリカの大学院で企業におけるデータ活用方法やビジネスモデル、データ駆動型のビジネスを学び、その知識を生かして日本企業のDX化などに貢献していきたいですね。

※この記事の内容は、2021年5月時点のものです

上智大学 Sophia University