2023年3月21日、上智学院では中高4校(栄光学園・神奈川、六甲学院・兵庫、広島学院・広島、上智福岡・福岡)の生徒を対象に、今後の社会を担う未来世代の成長の場として「SDGsアイデアコンテスト」を四谷キャンパスで開催しました。一次審査を通過した4校の生徒31人に加えて、コンテストの企画、運営を担当したサステナビリティ推進本部の学生職員(上智大生)11人が参加。国際的な課題であるサステナビリティの推進に向けて、同じ志を持った中高生、学生職員が一堂に集う初めての機会となりました。
大会のテーマは、「持続可能な社会を共に創る仲間を増やせ!チームワークで考える『未来の学びのアイデア』」。学校と学年の枠を超えた4人の中高生の中に、ファシリテーターの学生職員が1人ずつ加わってひとつのチームになり、どのようにしたら大勢の人にSDGsへ関心を持ってもらえるのか考え、アイデアを競いました。
まず、学びのアイデアを創出するため複数のワークに取り組みました。はじめに行ったのは、あらゆる社会課題が記されたマップを用い、SDGsの17のゴールについて関心のあるもの・詳しくないものに分類するワーク。生徒たちはサステナビリティに対して、自分がどの程度包括的に理解できているのかを可視化する機会となりました。その後、より多くの人に仲間になってもらうアイデアを生むため、自分の心が弾む事柄や時間などをできる限り多く書き出すブレインストーミングを行いました。ワークシートをチームメンバーで囲みながら、それぞれの経験や知識をもとに、活発に意見交換をする姿が多く見受けられました。最終的にチームで決めた1つのアイデアについて磨きをかけるため、実現する上で必要な人材や配慮すべきことなどを考え、全てのチームが時間の限りアイデアを膨らませました。
発表では、上智福岡の地元の博多駅を舞台にしたものや、テーマパークに着想を得たものなど中高生のオリジナリティ溢れる視点でアイデアが次々と提示されました。
審査の結果、8つのチームのアイデアから最優秀賞に選ばれたのは、持続可能性をテーマにしたボードゲームでの学び「人類ゲーム」でした。その他、優秀賞にSDGsの内容を学べる「世界初!体験型SDGsパーク」、特別賞には無駄遣いをなくす「あまりものでリメイク!!in公民館」が選出され、審査委員長のサリ・アガスティン サステナビリティ推進本部長から表彰状と副賞が授与されました。最後は参加者全員で記念撮影をし、盛況のうちにコンテストは締めくくられました。
最優秀賞チームの大崎敬太さん(六甲学院・中学2年)は、「違う意見も試してみることで、よりよいアイデアが生まれることを学びました。環境、年齢が違った仲間たちと話すことで、思いがけない発想が生まれてくるのが楽しかったです」と感想を語っています。また、同チームのファシリテーター、山本葉月さん(総グ4)は、「本気で意見をぶつけ合い最終的にはチームとしてひとつのアイデアを作り上げるという素晴らしい経験に立ち会うことができ、大学生の自分にとっても大きな学びになりました」とコンテストを振り返りました。