第17回北部タイ大学生 日本語スピーチコンテストが開催されました

コンテスト出場者

2月17日、タイ北部のチェンマイ市で、在チェンマイ日本国総領事館とタイ王国元日本留学生協会北部支部が主催する「第17回北部タイ大学生 日本語スピーチコンテスト」が開催されました。本学は2011年から同コンテストを後援しており、優勝者に1年間の留学機会を提供しています。今回、優勝したのはナレースワン大学3年ナットナリー・チョンプーさん。コンテスト2度目の挑戦で、一次審査を通過し本選に出場した20人の中から見事優勝を果たし、留学のチャンスをつかみました。

優勝したナレースワン大学3年ナットナリー・チョンプーさん

一次審査通過者たちのスピーチには、社会問題や日本語学習にかける意気込み、家族へ感謝の気持ち、コミュニケーションの大切さを伝えるものや、周囲の人々とのふれあいを通して自身の成長や新たな気付きを得たエピソードなど、個人的な体験を中心に展開したスピーチが多くみられました。チョンプーさんも同様に、中学、高校時代の体験から好きな色にまつわるエピソードを感情豊かに語りました。

スピーチのタイトルは「チョンプー」。明るくはつらつとした語り口で次のようなエピソードを披露しました。

「自分の名字の『チョンプー』はタイ語の『ピンク』と、発音と意味が似ていることもあり、小さい頃からピンクが好きで、服や持ち物もピンクを選んでいました。しかし、中学のクラスでは『ピンクが好きな女の子は弱い』『男の子から注目されたい』というイメージを持つ人が多く、友達に『ピンクは自分をよりかわいく見せるだけ。君には似合わないよ』と言われて以来、ピンクを避けるようになりました。そんななか、高校に入り友達に好きな色を聞かれた時、ためらいつつ「ピンク」と答えたところ、相手もピンクが好きだということが分かり嬉しくなりました。高校の友達の『意見や考えは人それぞれ。どのような人でいるかは自分が決めることだ』という言葉で、自分に自信を持つことができました」

 

チョンプーさんと優勝賞品目録を渡す浦和千恵准教授(左)

表彰式では、審査員を務めた本学言語教育研究センターの浦和千恵准教授から優勝賞品目録が手渡されました。年間の授業料免除のほか、往復の渡航費用や生活支援金などのサポートを受け、チョンプーさんは今年の9月から1年間、本学で日本語科目を中心に学ぶ予定です。

上智大学 Sophia University