理工学部物質生命理工学科3年の高島悠佑さんが、釣り仕掛けから針と糸を簡単に分別して収納できる装置の発明で特許第7505153号を取得しました。
高島さんは、川北国際特許事務所の弁理士、川北喜十郎氏が担当する理工学部共通科目「知的財産権」の講義レポートを通じて発明し、令和5年度のパテントコンテストに入選。特許庁や日本弁理士会から出願費用の助成ならびに担当教員からの支援により特許を取得することができました。
高島さんの特許になった発明は、釣り仕掛けから針と糸を簡単に分別して収納できる装置です。サビキと呼ばれる複数の針が付いた釣り仕掛けの分別処理は手間がかかり、釣り場に放置され、そのまま捨てられることが多いです。しかし、鳥などの動物が仕掛け針に絡まったり、ごみ処理業者に怪我を負わせたりすることもあり、釣り針と糸を分別処理することが望まれます。そこで、この装置では、糸巻きに仕掛けの先端をひっかけて、糸巻きを軸支したハンドルで巻くだけで、糸巻きの下方に設置したカッター刃により針を糸から切断し、落下した針を磁石で回収できるようにしました。この装置により釣り場の環境や人や動物の安全を守ることができます。特許が釣り具を扱うメーカーなどに採用されて商品化されることが待ち望まれます。
高島さんの特許取得により、知的財産権講義とパテントコンテストを通じて特許を取得した上智生は全部で19名となりました。今年もパテントコンテストにチャレンジして、特許を取得する上智生が現れることを期待しています。