好奇心の赴くままに。挑戦するからこそ味わえる充実した日々

総合人間科学部 教育学科
橋本 和実 さん

「せっかく親元から離れて東京の大学に通っているので、やれることは何でもやってみたい」と語る総合人間科学部教育学科2年で宮城県出身橋本和実さん。短期留学プログラムへの参加やさまざまな課外活動に勤しむ彼女が行動し続ける原動力とは?

高校時代に憧れたグローバルな環境が、今では日常に

上智大学には高校の先輩方が多く進学していることもあり、ずっと興味を持っていました。オープンキャンパスにも参加したのですが、その時に感じたグローバルな雰囲気がとても印象的で、「ここで学生生活を送ってみたい」と強く思うようになったのです。また、上智の立地の良さも大学選択の上で大きな決め手となりました。私は帰省時に東京駅を利用しますが、授業やサークルが夜に終わっても、四谷駅から東京駅までは快速で10分。そのまま新幹線に乗ればその日のうちに帰ることができる点は、とても魅力的でした。

入学して思うのは、オープンキャンパスで感じた国際的な雰囲気が、上智では日常だということ。入学当初、英語をはじめさまざまな言語が飛び交うメインストリートを目の当たりにして、本当に驚きましたし、これが上智の当たり前なんだと思いました。また、四谷キャンパスは大きなキャンパスではないですが、そこに世界中から学生や教員が集まっているので、ギュッと密度の濃い環境をつくっている。これは上智ならではの雰囲気だと思いますし、魅力の一つだと感じています。

せっかくの一人暮らしだから、できることは何でも挑戦したい

私は一人っ子ということもあり、入学前は家族と離れて暮らすことに大きな不安がありました。寂しさもありましたし、一人で暮らしていけるのかという緊張感もありました。一方で、親元から離れることで得られる自由な生活への期待もありましたね。

一人暮らしで大変なことは、体調を崩しても頼れる人がいないこと。具合が悪くても食べ物がなければ買い出しに行かなければいけないですし、疲れていても洗濯しないと着る服が足りなくなってしまいます。今まで自分がいかに家族に頼ってきたかを痛感しました。はじめのうちは苦労することも多かったですが、何かあったときに臨機応変に対応できる力が少しずつ身についてきたとも感じています。

せっかく親元から離れて東京の大学に通っているので、勉強以外にもやれることは何でもやってみたいという気持ちは人一倍あります。その気持ちを原動力に、大学の授業以外にも課外活動やアルバイトにも積極的に取り組んでいます。部屋に一人で籠っていると寂しさを感じることもあるので、敢えてスケジュールを課外活動やアルバイトで埋めています。いろいろなことに取り組むことで、人との関わりも増え、充実した生活を送ることができています。

忙しくも充実した日々を過ごす中で見つけた気づき

大学では、1年次の春休みに国連の機能と役割を学ぶ大学のプログラムに参加し、ニューヨークへ行きました。このプログラムでは国連本部で学ぶ機会もあり、在学生にも人気です。模擬国連に取り組む模擬国連四ツ谷研究会というサークルに所属していたことがきっかけで参加したプログラムでしたが、グローバル課題の解決に向けて奮闘する国連職員の方々から直接話を聞くことで、ニュースだけでは伝わってこない国際協力の現場のリアルに触れることができました。

模擬国連四ツ谷研究会に入ったきっかけは、東京という新しい環境で何か新しいことに挑戦したいと思ったから。サークルを探してたときに偶然見つけたのですが、国際問題に関心の高い学生が集まっているので、仲間と議論しながら新しい学びにチャレンジしています。実際の活動では各国代表に扮して議論を展開するのですが、この活動によって国際情勢についてより深く考えられるようになりました。模擬国連は、国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子先生が、上智での教員時代に日本で初めて導入した活動。上智ならではの活動に携わることが出来ているのは嬉しいですね。

他にも混声合唱団の「アマデウスコール」にも入っています。年2回の定期演奏会や、入学式や学位授与式での校歌合唱などが主な活動内容です。私は小学校から合唱をやっていて、大学でも続けたいと思っていました。音楽が好きな仲間と合唱を通じて感動を共有できるのが楽しいです。優しくあたたかなメンバーが揃っていて、私にとっては大切な居場所の一つです。

上智での多くの学びや経験を経て、自分が追求したい研究についても考え方が少しずつ変わってきました。入学前は国際的な教育開発や教育援助に関することに興味があって教育学科に入学しましたが、日本の教育問題を学んだ際に、想像以上に日本の教育が抱えている課題が深刻な状況にあることを知り、日本の教育問題と世界の教育問題をミクロな視点とマクロな視点で考えられるようになりました。教育学科の先生方は、国内外の教育分野の最前線で活躍されている先生ばかりで、そんな先生方と話していると「もっと学びたい」という気持ちが強くなってくるのです。

上智には文系も理系も1つのキャンパスにあり、学部間の垣根が低いので自分の興味や関心にあったことを柔軟に学べる環境があります。学科の専門科目はもちろんですが、興味のあるさまざまな分野も広く勉強して視野を広げ、自分が貢献できる分野を見つけていきたい。そのためにも勉強はもちろん、新しいことに積極的に挑戦していきたいと思っています。

上智大学を地元の名物・名所に例えると?

-仙台駅前の歩行者専用高架橋「ペデストリアンデッキ」

ペデストリアンデッキは、仙台駅西口を出てすぐのところにある歩道で、仙台駅の象徴として地元の人は誰でも知っています。大きなターミナル駅なので、地元の人、仙台に観光や仕事で来た人、帰省した人、はじめて仙台に来る人が行き交う場所なんですね。この雰囲気が上智大学のメインストリートにそっくりだと思っています。メインストリートはバックグラウンドも学部学科も異なる学生たち、先生方、大学で働く方々、高校生、卒業生など多様な人たちが交わる場所。両方ともさまざまな人が行き交う点が共通していると思っています。

※この記事の内容は、2023年7月時点のものです

上智大学 Sophia University