国際平和映像祭において文学部新聞学科の銭 晟揚さんが手がけた作品が準グランプリを受賞しました

受賞作品は「町の平和を記録する〜半世紀の地域文化貢献〜」

文学部新聞学科3年の銭晟揚さん

国際平和映像祭で、文学部新聞学科3年生の銭 晟揚さん(中国・上海出身)が制作したドキュメンタリーがグランプリに次ぐ、準グランプリに選ばれました。

国際平和映像祭は平和やSDGsをテーマに世界中の学生を対象にした映像祭。毎年、国連が定めたピースデーに合わせて国連広報センターの後援で開催されています。同映画祭は今年で14回目になりますが、本学学生の作品が入賞したのは初めてのことです。

準グランプリを受賞した「町の平和を記録する〜半世紀の地域文化貢献〜」(監督/銭 晟揚)

銭さんが制作したドキュメンタリーは「町の平和を記録する〜半世紀の地域文化貢献〜」。長野県御代田町にある「日本一小さなテレビ局」と呼ばれる西軽井沢ケーブルテレビの社長兼ディレクター兼カメラマンの石川伸一さんの活動を密着取材しました。

 

審査員のサヘル・ローズさんと銭さん

小学校の運動会や老人ホームのイベントなど、町民たちの「何気ない日常」を記録して放送すること半世紀近く・・・。アナログな古い機材を駆使して町民たちの身の周りの小さな幸せを記録する姿を映像で示しました。

俳優のサヘル・ローズさんら審査員からは「何気ない日常」の積み重ねこそが「平和」というものの記録・記憶につながるという気づきを与える作品だと高く評価されました。

受賞した銭さんは「70代半ばの石川社長の『情熱』で運営するケーブルテレビの今後は不透明です。最後までしっかり見届けるのが取材した者の責任だと思う」と抱負を話していました。

ファイナリストとなった学生たちと審査員たち

銭さんは文学部新聞学科でドキュメンタリーを制作する水島宏明教授のゼミに所属しています。

今回の国際平和映像祭2023には、日本を含む55か国から258作品の応募がありました。そのうち10作品がファイナリストとして9月18日の最終上映会と審査に臨みました。

銭さんの作品を含めて新聞学科の学生たちが授業で制作した3作品がファイナリストに選ばれ、上智大生の手がける作品水準の高さを物語っています。

 


国際平和映像祭2023のファイナリストの作品の一覧はこちらです。

上智大学 Sophia University