上智大学オンライン神学講習会2022-2023、今年のテーマは「現在(いま)のメメント・モリ——キリスト教における死生観」です。
2020年以降、新型コロナ感染拡大の危機から新たな時代を迎えつつある今、「死」を取り巻く考え方も大きく変化しようとしています。
メメント・モリ———死を忘れるな。キリスト教伝統の歴史において、この言葉は常に深淵な響きでわたしたちの心の奥深くに人として生きる道を示してきました。
今年の上智大学オンライン神学講習会は、ユダヤ教の死生観、キリスト教以前の旧約聖書の世界、そして、中世キリスト教と現代のカトリック教会、キリスト教音楽、今も息づいている修道者の死生観、日々の生活の中でふと思いを馳せる死の感覚、さらには、ポップカルチャーの中に潜んでいるメメント・モリまで、多角的な視点から「キリスト教における死生観」を探っていきます。知らず知らずのうちに、メメント・モリと隣り合わせに生きているわたしたちの「生と死」をご一緒に考えていきましょう。
日 程 : 2022年11月〜2023年3月、各月/第一週、第二週 金曜 夜19:00〜20:30
受講方法 :zoomによるオンライン配信(アーカイブ有)
受講料 :全5セッション(10回講演)/3,000円
申込方法:Peatixより申し込み 申し込みサイト
(クレジット払い、コンビニエンス払い、Paypal、銀行口座振替)
視聴方法:お申し込み後、メールで送られるzoomアドレスからアクセスをしリアルタイムの60分講義の視聴。その後、30分間の質疑応答有り。
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第1セッション:2022年11月/11月の講話
11月 4日 英 隆一朗/カトリック六甲教会主任司祭「カトリック教会の現場から視る『生と死』」
(聞き手:片山はるひ/上智大学神学部教授)
11月11日 森裕子/上智大学神学部教授 「レクイエムとメメント・モリ-キリスト教音楽から考える生と死-」
(聞き手:原敬子/上智大学神学部准教授)
第2セッション:2022年12月/12月の講話
12月 2日 佐久間勤/上智学院理事長「夜も昼も共に光を放ち、闇も、光も、変わるところがない(詩139.12)——旧約聖書での生と死の受け止め方」
(聞き手:片山はるひ)
12月 9日 山本芳久/東京大学教授 「アウグスティヌスにおけるメメント・モリ」
(聞き手:原敬子)
第3セッション:2023年1月/1月の講話
1月 6日 広瀬和生/音楽雑誌『Burrn!』編集長「ポップカルチャーとしてのヘヴィ・メタルにおける悪魔」
(聞き手:原敬子)
1月13日 西平直/上智大学グリーフケア研究所特任教授・京都大学名誉教授「日々の暮らしと死生観——死んだらどこにゆくのか」
(聞き手:酒井陽介/上智大学神学部准教授)
第4セッション:2023年2月/2月の講話
2月 3日 対談:Gabliele Di Comite /Novartis – President of the Amici di Takashi e Midori × 片山はるひ/上智大学神学部教授「亡びぬものを——日常生活における『永遠』〈永井隆と緑の霊性〉」
2月10日 鈴木伸国/上智大学文学部教授 「死と〈たましい〉」
(聞き手:酒井陽介)
第5セッション2023年3月/3月の講話
3月 3日 ホアン・アイダル/上智大学神学部教授 「ユダヤ教の死生観」
(聞き手:原敬子)
3月10日 山内保憲/イエズス会司祭 「キリスト教における死生観——介護と看取りの現場より——」
(聞き手:酒井陽介)