物質生命理工学科3年の板橋那菜さんが、雨滴を簡単に除去できる「傘ワイパー」で特許第7079385号を取得しました。
板橋さんは、知的財産権(担当教員:川北喜十郎)の講義レポートを通じて発明し、2021年度のパテントコンテストに入賞により特許庁や日本弁理士会から出願費用の助成並びに担当教官からの支援により今年3月に特許出願を行い、同年6月に特許を取得することができました。
濡れた傘をたたんだときに雨滴が傘布についたままだと、自分や他人の衣服などを濡らすことがあります。その都度、ビニールの袋に入れるのも面倒であり、使い捨ての袋を使用するのも環境上よくないです。板橋さんはこの問題を解決するために、傘をたたむときにワイパーが傘布の上を移動して雨滴を弾き飛ばす機構(傘ワイパー)を発明しました。この機構は、上部リング、ワイパーストリング、ライナー、下部リングが一体となって連結しており、傘をたたむときの下ロクロを引く操作により、それらのパーツが回転し、それにより、ワイパーストリングが傘布に付着した雨滴を取り除くことを可能としています。