ウクライナからの留学生たちが北海道八雲町の中学校を訪問しました

八雲町交流に参加したウクライナからの留学生たち

11月2日、ウクライナからの留学生9人が、北海道の八雲町立八雲中学校を訪問して生徒たちと交流しました。

本学は2015年より八雲町と交流を開始し、2018年には連携協定を締結しています。コロナ禍前までは本学学生が八雲町を訪れ、インターンシップや現地の高校生との交流を行ってきました。今年9月には、品川区で八雲町PRイベントが行われ、ウクライナ人留学生もスタッフとして参加しています。

本学では今年度より、ロシアの軍事侵攻を逃れ日本での学業継続を望むウクライナ人学生を留学生として受け入れていますが、八雲町でも本年4月に紛争による避難民の受入れを表明していることから、今回の交流事業が実現に至りました。

中学生からは次々と質問が寄せられました

交流会では、サポート役として参加した3人の本学学生も加わり、留学生たちが母国の歴史や文化、観光スポットなどを写真やスライドを用いながら説明。また、ウクライナと北海道の自然環境や気候など、両者の共通点についても言及しました。質疑応答や休憩時間では、中学生たちから本学でのキャンパスライフや日本の文化に対する印象など、質問が次々と寄せられ、互いの国への理解を深める一面も見られました。

参加したコルネリヤ・コルパクチさんは、「八雲町の魅力は素晴らしい自然であることは言うまでもありませんが、それ以外の仕事は、八雲に住む人たちと町を治める人たちによって担われています。この町の未来と、八雲町に受け入れられるウクライナ人のことを思うと明るい気持ちになりました。この研修で八雲の人々への感謝と、八雲を良くしていこうとする彼らの努力へ感謝の念を抱きました」と感想を述べました。

交流会を見守った学生センター長の福武慎太郎教授(総合グローバル学部)は、「留学生の楽しんでいる姿を見ることができて安心しました。戦地から逃れてきた若者と変に身構えることなく、八雲の中学生は海外からのゲスト訪問を喜び湧き立っていました。こういう素直な反応が求められているのかもしれません」と交流会を振り返りました。


関連リンク

上智生向けメディアの “FIND SOPHIA”では、ウクライナからの留学生も参加した八雲町PRイベント(9月実施)について、学生記者による詳細なレポートを掲載しています。

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