国連食糧農業機関傘下の公式プログラム日本拠点によるYUNGAアンバサダープログラム第1期生として5人の本学学生が活動開始

学生実習などで本学と交流のあるFAO(国連食糧農業機関)の傘下にあり、世界20カ国以上の若者を対象とした公式プログラムを運営するYUNGA。その日本拠点となるYUNGA Japanが世界に先駆けて開始したYUNGA アンバサダープログラム第1期生として、全国から28人の大学生・大学院生がアンバサダーに選出されました。本学からは5人の学生がYUNGA アンバサダーとして活動しています。

YUNGA アンバサダープログラムは、全世界の専門家や実務者との約1年間にわたる密接な協働を通じて、YUNGAアンバサダーが今後の国際社会を担うリーダーとしての知識や技能を磨き、世界規模でユースのエンパワーメントのための活動を創出していくプログラムです。

5月21日には、YUNGA アンバサダーがSDGsを文化・経済の観点から検討する公開オンラインイベントを企画し、有識者とともに本学からYUNGA アンバサダーである2人の学生がパネリストとして登壇しました。登壇した馬場晃紀さん(理工学部機能創造理工学科3年)、和田早織さん(法学部国際関係法学科4年)に話を聞きました。

※YUNGA Japanは株式会社パソナグループAwaji Youth Federationが運営をするCSR非営利プロジェクトです。詳細は公式Facebookぺージをご覧ください。

馬場 晃紀さん
理工学部機能創造理工学科3年

このプログラムに応募する以前に同世代でSDGsに貢献できるアイディアを考えて発表する機会がありました。この経験を通してSDGsは私たちの世代が考えていくべきトピックであるということを実感しました。

食料問題や気候変動といった国際的な問題に少しでも貢献するアイディアを考えるということは初めての試みでしたが、チームでアイディアを構築し、実行できる直前までの状態に持っていくということに楽しさを感じました。次は、アイディアの構築で終わるのではなく、実際に行動したいと強く思っていた時にYUNGA アンバサダープログラムを見つけました。このプログラムでは全世界の専門家や実務者との約1年間にわたる密接な協働を通じて、世界の現状など国際問題の知識を深めるだけでなく、リーダーとしての知識や技能を磨きながら個人のプロジェクトを始動することができるということに魅力を感じ、応募しました。

和田 早織さん
法学部国際関係法学科4年

情熱や能力を備えていながら、それを発揮する場を得られずに水面下でくすぶっている若者は多くいます。「実践的な行動の舞台」は経験を有するかという尺度に基づいて人々に与えられることが大半であって、経験を欠く若者はその舞台を諦めざるを得ない事実上の社会の限界に晒されております。国際的な実践プログラムの募集要項で散見される、職歴や途上国での実務経験、若者には届かない年齢をはじめとする応募資格は、応募者を絞り込む一定の合理性が認められるものの、有無を言わせず若者を門前払いするものであり、やるせなさを感じます。

私はこのような実情を鑑み、今まで、歓迎されにくい実践の機会に代わって、積極的に得られる知識習得の機会を優先的に選びとることによって専門性を養って参りましたが、本プログラムは若者である自分の力を信じて実践的な行動を起こすことができる稀有な機会であると思い、参加を希望致しました。

上智大学 Sophia University