男子ラクロス部竹田雄介さんが日本代表選手として世界選手権大会5位入賞

小さな成功体験の積み重ねが大きな自信に

8月にアイルランドで行われた男子21歳以下ラクロス世界選手権大会で、日本代表選手として5位入賞という輝かしい成績を残した経済学部経済学科4年生の竹田雄介さん。競技歴わずか2年足らずで日本代表の座を勝ち取り、体育会男子ラクロス部では主将としてチームを牽引しています。バイタリティ溢れる彼の原動力にせまりました。

困難や悔しさが自分を強くしてくれると語る竹田さん
写真提供:JLA

-どのような幼少期・少年時代を過ごしていましたか。

ひとことでいうとわんぱく少年でした。好奇心旺盛で、水泳、テニス、バドミントン、将棋と興味をひかれるものには一通りチャレンジしてきました。楽しいと思えるものには時間を忘れて没頭するタイプで、テレビゲームに熱中するあまり友人宅に1週間入り浸ったこともありました。中高時代にはバスケットボールに打ち込み、朝から晩までバスケットボールを追いかけていました。

-ラクロスを始めたきっかけは何ですか。

偶然の出会いでした。19年4月、新入生として参加した新歓イベントで、ラクロス部の見学に行きたいという友人にしぶしぶ付き添いました。その友人がいなければラクロスとは無縁の人生だったと思います。たまたま参加した練習で、クロスと呼ばれる道具に初めて触れ、それ一本で多彩なテクニックを繰り出せることに競技の奥深さを体感し、心を奪われました。しかも、ラクロスという競技は大学から始める人が多く、自分の頑張り次第で日本一や日本代表も狙えるということも、モチベーションになりました。

クロスと呼ばれる道具を巧みに操りゴールを狙う(写真中央)
写真提供:JLA

-日本代表に至るまでは、どのようにラクロスに取り組んできましたか。

のめり込むように練習に参加し、着実にレベルアップしていきましたが、万事順調という訳ではありませんでした。新人戦で関東3位という好成績を残しながらも、19歳以下の日本代表に召集されず、初めての挫折を味わいました。結果を出していたのに認められなかったことで、大変悔しい思いをしました。次のチャンスは必ずものにすると心に決め、落胆する間もなく、とにかく徹底的にラクロスに向き合いました。うまくいったプレーも、うまくいかなかったプレーも、何度も自分たちの映像を見返しました。オフの日には他大学の練習に参加し、多彩な技術やプレースタイルを毎日研究していました。

-男子ラクロス部の主将として、どのような想いでチームを率いていましたか。

80人もの部員を束ねる主将という重責は自分自身にとっても成長の機会となりました。まず、誰よりも練習し、誰よりもラクロスに詳しくなくてはならないという想いがありました。そして、チームの一体感にバラつきを感じたときには、一人一人のメンバーと向き合い、ビジョンを共有して激励しました。仲間を信じて任せることで当事者意識を伝播させ、高い目標に対する一体感を作れたと思います。

-ラクロスというチームスポーツにひたむきに打ち込み、全国から精鋭が集まる代表選考会の場で掴んだ日本代表の座と、世界選手権5位という栄光。たゆまぬ努力が導いた成果ですが、その原動力は一体どのようなものでしょうか。

単純ですが、一番かっこいい男になりたいと思っています。憧れの人ならどう考えるか、かっこいい男ならどう行動するか。理想の姿と自分の姿を常に照らし合わせてきました。困難や悔しさに直面したときも、「自分なら乗り越えられる」と奮い立たせてきました。些細なことでも疎かにせず、小さな成功体験を積み重ねる事で自信に繋がり、大きな挑戦へのモチベーションとなっていると思います。

上智大学 Sophia University