上智学院傘下のSophia GEDが提供する高校生対象のオンラインプログラム「せかい探究部」の受講を経て入学した在学生による懇談会を開催しました

10カ月の探究活動の経験を、新たな学びの原動力に

7月4日、高校生オンライン探究学習プログラム「せかい探究部」を受講した後に上智大学に入学した9人が、曄道佳明学長に10ヶ月の学びの成果について対話する懇談会を催しました。

曄道学長(右上)から修了証書も手渡された

「せかい探究部」は、上智学院傘下の教育事業会社でタイのバンコクに拠点を構えるSophia GEDが主催する高校生対象のプログラムで2020年に開始されました。受講生一人ひとりが自らテーマを設定し、「高揚感 – わくわく感」を持てる探究・論文執筆に約10ヶ月かけて挑戦します。学習指導要領の改訂で注目を集める探究型学習への関心が高まるなかで、問いの設定からリサーチ、論文執筆まで探究活動の一連のプロセスが体験できるプログラムとして、注目を集めています。高校生時代にこのプログラムを通して興味や知識を広げ、自分で学びを組み立てる力を伸ばした学生が、上智大学に入学後にその経験をどのように活かし、新たな目標に挑戦しているか、曄道佳明学長に報告を行いました。

2期生として参加した廣田梨子さん(総合グローバル学部総合グローバル学科1年)は、「学びたいことや扱ってみたいテーマについて尊重してくださったことで、のびのびと探究活動に取り組むことができました。自分のやりたいことや、学びの興味の範囲を広げるきっかけになったと思っています。探究活動を通じて、自分が深く学んでみたいテーマが見えてきたことで、それが実現できる大学という観点から能動的に大学を選ぶことができました。また、入学後も、履修する授業を選ぶ時にブレない軸を持って選択できています」と語りました。

1期生として参加した吉岡聖都さん(外国語学部ポルトガル語学科1年)は「高揚感をもって何事にも挑戦することが大切だと学びました。飛行機が大好きなので、東南アジアの航空事情に関する探究を行いました。学校の友人へのアンケートや、航空関連の企業の社長へのインタビューなどを通して、『新しいことを知る』ということに対して、とにかくわくわくを感じていました。その高揚感をモチベーションとして、今はポルトガル語圏の研究を進めています。また、新たなことにチャレンジする楽しさも覚え、大学からはフェンシングというスポーツにも挑戦しています」と話しています。

曄道学長は「感受性が豊かな高校生のうちに『わくわくするもの』に気付き、自分自身でテーマを設定して成果を上げる一連のプロセスを経験していることは非常に重要です。一方で、平和や貧困の問題を考えるときなど、今後の学びにおいては必ずしも『わくわく』だけがモチベーションになる訳ではありません。そのような時に、『何をしなければならないのか、何を考えなければいけないのか』ということを、使命感を持って探究する次のステップに進めるよう皆さんには期待しています。4年間という限られた時間だからこそ、より貪欲に学びを深めてください」と呼びかけました。

また、Sophia GEDの教育プログラムディレクターで「せかい探究部」の監督としてその企画と運営の中心的な役割を担っている新江梨佳特任助教は「培った力の真価が問われるのはこれからです。1,2期生の皆さんが大学・その先へ広がる学びを拓いていくことを楽しみにしています。また、せかい探究部では、修了生を含む大学生と高校生が交わる新たな仕掛け(高大連携科目・インターンシップ等)も実施していきます。連続的な学びを創る高大連携プログラムとして、受講生と共にさらなる発展を目指せることにわくわくしています」と話しています。Sophia GED代表取締役社長で「せかい探究部」の顧問を務める廣里恭史教授(グローバル教育センター)は「コロナ禍で始まったこのプログラムでの経験を、いかに上智大学での学びに繋げていけるか、皆さんと対面で会えてお話を伺い、共有できたことに、とても感激しています。これからも皆さんの成長を見守っていきたいと思います」と続けました。

22年6月には3期生のプログラムがスタートしています。4期生(2023年度生)の募集は、2023年春を予定しています。プログラムの詳細はこちらよりご覧いただけます。

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