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三浦まり教授がフランス政府より国家功労勲章シュバリエを受章

フィリップ・セトン駐日フランス大使とともに

6月11日、三浦まり教授 (法学部地球環境法学科)が、「男女同数」を意味するフランス語「パリテ」の考えを日本に広めたとして、東京都内のフランス大使館に招かれ、フィリップ・セトン駐日フランス大使より国家功労勲章シュバリエを受章しました。国家功労勲章は、レジオン・ドヌール勲章とともに大統領の決定により、フランス政府から与えられる勲章です。

三浦教授はパリテとジェンダー平等の問題に深く関わり、政治分野における男女共同参画推進法の成立に尽力。政治参加を希望する女性を対象にした数多くの講演会やワークショップの開催に貢献するとともに、2018年にはパリテ・アカデミーを設立しました。

幼少期をフランスで過ごした三浦教授は、慶応義塾大学法学部卒業後、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校で政治学の博士号を取得。 東京大学社会科学研究所研究機関研究員を経て2003年より本学で教鞭を取り、 政党政治のダイナミズムが法政策の形成に及ぼす影響を研究しています。主な研究領域は、政治とジェンダー、福祉国家論、現代日本政治論です。

三浦まり教授コメント

このたびの叙勲は、私自身、政治分野におけるジェンダー平等と女性リーダーシップの発揮について取り組み、とりわけフランス大使館からの寛大なご協力の下に、数々の社会対話の機会を設け、日本社会の意識啓発に取り組んだことが評価されたと認識しております。

フランスは候補者を男女半々にするパリテ法を世界で初めて制定した国です。日本でも女性の政治参画を推進すべく、私自身「パリテ」というフランス語を使って、男女均等という考え方を広めるためにパリテ・キャンペーンやパリテ・カフェなどの意識啓発活動を行ってきました。さらにはパリテ・アカデミーを共同代表として設立し、女性リーダーの育成にも微力ながら取り組んでおります。

日本では2018年に「政治分野における男女共同参画推進法」という議員立法が成立し、政党は候補者の男女均等を目指すことになっています。これは日本版パリテ法といっていいでしょう。そして、今年6月には改正法が成立し、さらに強化されることになりました。

理念法でパリテを規定することができたのも、フランスにおける先進的取り組みが刺激となり、多くの方々が長年にわたって努力をしてきたからかだと思います。

その意味で、この叙勲はわたくし個人の活動に与えられたというより、パリテの実現にご尽力なさってきた皆様とともに受章したと思っております。

思い返しますと、フランス大使館と上智大学は数々のシンポジウムを企画し、日本におけるジェンダー平等の議論を共に前に進めて参りました。コロナが収束したのちには、日仏の交流を一層発展させ、フランスからの新しい示唆を得ることで、日本もまたジェンダー平等に向けて革新的な試みを実行する国となるよう、私自身も働きかけを続けて参りたいと存じます。