ウクライナ・カトリック大学の学生との交流会を実施しました

15号館の教室にてアットホームな雰囲気の中、交流が行われた

2024年6月24日(月)、本学の協定校であるウクライナ・カトリック大学の副学長および学生5名が来訪し、四谷キャンパスにて本学学生との交流会が開催されました。

交流イベントは2部構成で行われ、第1部では総合人間科学部教育学科小松太郎教授がファシリテーターとなり、現在のウクライナの状況や、戦争について感じていること、平和の実現に向けて各自がどのように貢献できるか等についてディスカッションを行いました。そのなかで、ウクライナの学生からは、「勉学を続けていられることへ感謝するとともに、現在も戦地の最前線で戦っている人のことを考えると胸が痛む。ウクライナのために何ができるかということを常に考えていきたい」という発言があり、戦争後の復興に向けて教育が果たす役割や、平和を実現するために行動を起こすことの大切さについて、率直な意見交換が行われました。

第2部では、和平調停や平和構築を専門とするグローバル教育センターの東大作教授がファシリテーターとなり、戦争の今後の展望について話し合いました。特に、戦争終結へ向けての課題について意見交換を行う中で、領土の一体性や主権の尊重、クリミア地域の扱い、国際社会からの制裁、戦争犯罪への向き合い方、日本の果たせる役割など、さまざまな側面から忌憚のない意見が飛び交いました。また、モルドバにおいてウクライナ難民の現地調査を行った経験のある東教授から、戦争がもたらす人々の生活や精神面への影響などについてもプレゼンテーションが行われました。ウクライナと日本の学生がともに平和構築について考える、大変実りある時間となりました。また、東教授が顧問を務める上智大学のサークル「平和構築・国際協力研究会」の学生も参加して交流を深め、今後もオンラインなどを通じ、議論を続けていくことになりました。

紀尾井亭にて

今回の交流会を通して、ウクライナの学生が抱いている感情や、ニュースだけでは得ることのできない生の声を聞くことができ、日本にいる我々が世界の明るい未来のために何ができるかをあらためて考える良い機会となりました。

上智大学 Sophia University