教皇フランシスコとのオンライン対話に本学学生が参加しました

pope Francis
執務室からオンラインで参加者に語りかける教皇フランシスコ

6月20日、森永恵理華さん(博士後期課程神学研究科組織神学専攻3年)、大門由依さん(博士後期課程実践宗教学研究科死生学専攻1年)、有澤里穂さん(外国語学部英語学科3年)が、Building Bridges Across Asia Pacific:A Synodal Encounter between Pope Francis and University Students 「アジア太平洋地域に橋をかける〜教皇フランシスコと大学生が「ともに歩む」ための出会い〜」(シカゴロヨラ大学主催、教皇庁ラテンアメリカのための特別委員会共催)に日本代表として参加しました。

教皇フランシスコは、聖書に描かれるイエスが、人々と出会い、人々の思いに耳を傾け、ご自身の道を進まれたように、2021年から「ともに歩む進め方(シノドス)」を進めておられます。その一環として2022年より始められた「Building Bridges Initiative」は、史上初めて普通の学生がローマ教皇と直接対話するプロジェクトです。北米、南米、南アジア、アフリカに続き、アジア太平洋地域でも日本、フィリピン、インドネシア、オーストラリアの学生が参加し実施されました。

日本メンバーの事前最終ミーティング

教皇と対話する前に各国の学生は、それぞれの地域ごとに話し合いたいテーマを決め、グループディスカッションを重ね、教皇と代表学生によるオンラインミーティングに臨みました。角田佑一神学部准教授と山内保憲神父(カトリック・イエズス会センター)がファシリテーターとなり日本の参加学生27名(上智大学19名、エリザベト音楽大学5名、他大学3名)は、5月に計3回のミーティングを行いました。このミーティングの中で、まず学生たちは持続可能な地球環境、経済的正義、人間の総合的発展のために、様々な課題の具体的な解決方法やプロジェクトについて深く考えました。そして、各グループで自分の意見を分かち合いました。この分かち合いの中で、自分の意見を押し通すのではなく、祈りの中でお互いのことばに耳を傾け、どのように自分の心が動くのかを見ながら、ともに何を目指していけばよいのかを見極めていきました。

アテネオ・デ・マニラ大学の学生とともに教皇と会話する森永さん(右上)
ソガン大学の学生とともに教皇と話す有澤さん(右上)と大門さん(右下)

いよいよ迎えた6月20日の教皇と各国の代表学生との対話は、代表メンバーがグループでまとめた発表内容を伝え、その後は台本のない自由闊達な会話となりました。 すべての対話を見守られた角田准教授は「5月に3回、参加学生のミーティングを行い、グループで分かち合いをしながら、対話の豊かな実りを体験することができました。そして、6月20日の教皇フランシスコとのオンライン対話では、代表者の学生のさまざまな質問に対して、教皇様が大きな愛をもって丁寧に答えてくださいました。教皇様のメッセージから、私たちは多くの気づきをいただきました」と語りました。

今回築かれた学生間のネットワークは、これからも持続可能な環境、経済的正義、統合的な人間開発のための具体的な解決策や計画について共に取り組むことを目指します。

カトリック・イエズス会センターでライブストリームを一緒に見る日本メンバー

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上智大学 Sophia University