駐日中国大使と若手外交官が本学を訪れ学生と交流しました

12月20日、呉江浩駐日本国特命全権大使をはじめとする中華人民共和国駐日本国大使館ご一行が本学を訪問され、曄道佳明学長、森下哲朗グローバル化推進担当副学長、伊呂原隆学務担当副学長との面会および本学学生との交流の機会が設けられました。

力強く握手を交わす曄道学長(左)と呉江浩駐日本国特命全権大使

学長との面会では、将来の日中関係の土台となる学生交流をますます促進していくことや、国際機関で活躍する人材を協力して育成していくことを重要課題として挙げられ、今後も継続して両者で取り組んでいくことを確認しました。

外交だけでなく、市民や民間レベルでもさらなる交流が求められていることが確認された

学生交流会では、中国大使館の若手外交官10名と本学学生が、今後の日中関係をさらに発展させることを目的として意見交換を実施。都留康子 総合グローバル学部長のファシリテートのもと、5グループに分かれ、活発なディスカッションが行われました。参加学生からは、外交官になるための試験はどういったものか、米中対立についてどう考えるかなど、幅広い質問が出されました。また理系の学生からは、日中双方における民間企業の宇宙開発について互いに技術を提供し合うことで共に発展できるのではないかといった具体的な意見も出ました。一方、外交官からは、日本へ留学中に驚いたことが共有され、また中国来訪時には地方へも遊びに来て中国古来の良さも味わって欲しいといったコメントが述べられました。そして、外交のレベルの交流だけでなく、市民や民間の草の根レベルの交流を促進し、互いの叡智を結集しながら国際関係の改善を図っていくべきだとの認識を共有しました。

学生によるディスカッションの総括に続き、呉大使より本学学生へ感謝の言葉が伝えられ、「相手の国を実際に訪問することは真の国際理解を深めるために大切であり、日本から中国への短期滞在査証免除措置が再開されたのを機に、どんどん中国に来てほしい」と述べられました。学長からも、「若い世代の交流を通して生まれるアイデアが国際関係を深めるエネルギーになるとのコメントがあり、本学は中国に多数の協定校を持つこともあり、是非中国を訪れてほしい」と学生たちに語りかけられました。

最後に、学生を代表して総合グローバル学部総合グローバル学科の山下曜さんから呉大使へ花束が贈呈され、全員で記念写真を撮影しました。交流会終了後も名残惜しく話し込む若手外交官と学生の姿も見られ、今回の交流会は相互理解を深める素晴らしい機会となったことがうかがえました。

上智大学 Sophia University