教員や院生と幅広いトピックスを議論
11月14日、日本とヨルダン・ハシェミット王国(以下、ヨルダン)の外交関係樹立70周年を記念して来日していたアル=ハッサン ・ビン・ タラール王子殿下(以下、ハッサン王子殿下)が上智大学に来学しました。サリ・アガスティン理事長と曄道佳明学長らが出迎えた後、中東地域やイスラーム研究を専門とする教員や大学院生とラウンドテーブル・ディスカッションを行い、学部生も聴衆として参加しました。
![](https://www.sophia.ac.jp/assets/uploads/2024/12/67a243113a29982a885bf403ecbbf050-1024x680.jpg)
ラウンドテーブルでは、主宰者の赤堀雅幸研究機構長の挨拶およびアガスティン理事長の歓迎の辞に続き、ハッサン王子殿下による基調講演が行われました。基調講演でハッサン王子殿下は、戦闘状態が続く中東地域の情勢や、今なお現地で甚大な被害に苦しむ市民の状況や子供たちへの影響を紹介され、「中東地域が国際政治上で新たな役割を果たしていくうえで、日本にもぜひサポートしてほしい」と力強く訴えかけました。
![](https://www.sophia.ac.jp/assets/uploads/2024/12/7b2b799089bc5cc1c1b383764a3e6c63-1024x683.jpg)
続いて、国際協力人材育成センター長の植木安弘教授が進行を務め、博識なハッサン王子殿下と政治、経済、地政学、教育、ジェンダーなど幅広いトピックスについて話し合われました。
ラウンドテーブルに参加した博士後期課程グローバル・スタディーズ研究科の学生は「ハッサン王子の非常に幅広い知見のもと、(国土の約75パーセントが砂漠地帯のヨルダンで)水のネットワーク組織を立ち上げたり、科学技術に関する研究所を設立されるなど、グローバルイシューに対する熱意とその解決に向けた実践力に大きな感銘を受けました」と話しています。