学生有志クリスマスコンサート「Xmas concert-ベーゼンドルファーが、90年の時を超えて甦る-」を開催しました

本学では、1932年の1号館落成式で初めて校歌が歌われ、その伴奏で使用したと言われているピアノを6号館1階北門側エントランスに展示しています。ピアノは、世界3大ピアノの一つに数えられるベーゼンドルファー(Bösendorfer)製の貴重なものです。
12月24日に開催したクリスマスコンサートで、このピアノに特別な思いを寄せる6人の学生有志が90年振りに美しい音色をよみがえらせました。J.S.バッハ作曲『主よ、人の望みの喜びよ』の他、全4曲が演奏され、エントランスに集まった約60人の観客がその音に魅了されました。

6号館1階北門側エントランス展示 ベーゼンドルファー製ピアノ
学生有志6人(後列中央 代表 津田あやさん)

コンサートの発案は、大学公式サイト「FIND SOPHIA」の学生記者として活躍する学生有志代表の津田あやさん(文学部フランス文学科2年)によるもの。津田さんはこのピアノに関する歴史を取材している最中に試し弾きする機会に恵まれました。ピアノはかなり劣化しているにもかかわらず、温かみのある音がきれいに鳴り響いたことに感銘を受け、とても驚いたそうです。この感動を自分の中にとどめるのでなくこの音色を多くの人に聞いてもらいたい、上智大学にとって歴史的価値あるものを守り抜いていく大切さを感じてもらう機会になればとの思いから、コンサート実現に向けて動き出しました。

ピアノ演奏や運営に協力した学生有志たちは、大学院、学部、学科の垣根を超え、知り合いやSNSを通じて集まり、約3カ月の準備、練習を重ねてコンサート当日を迎えました。曲目は、クロード・ドビュッシー作曲『月の光』、坂本龍一作曲『戦場のメリークリスマス』、J.S.バッハ作曲『主よ、人の望みの喜びよ』、ピエトロ・マスカーニ作曲『カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲』の4曲。クリスマスや冬らしさを感じられる曲が3人の学生演奏者によって披露され、観客からは「感動した」、「また開催してほしい」などの温かい声が寄せられました。

代表の津田さんは「30分という短いコンサートではありましたが、時間以上に密度が濃く、余韻に浸ってしまうようなまたとないコンサートができて、開催までの日々が報われる思いでいっぱいです」と当日を振り返りました。

●コンサート:「Xmas concert-ベーゼン ドルファーが、90年の時を超えて甦る-」
●主催:学生有志
<演奏者>
総合人間科学部社会福祉学科2年 高槌満帆
外国語学部フランス語学科1年 茨木万里江
法学部法律学科1年 太田みなみ
<運営>
文学部フランス文学科2年 津田あや(学生有志代表)
文学部フランス文学科2年 志野咲子
文学研究科フランス文学専攻2年 杉山藍花

●協力
ソフィア・アーカイブズ
カトリック・イエズス会センター

●関連情報
「Find Sophia/上智学生記者クラブ通信」
6号館に佇むピアノ 当時の歴史に想いを馳せながら
https://findsophia.jp/sophia-topics/20230707-bosendorfer/


上智大学 Sophia University