SUP上智大学出版より『忘れられた米軍ハウス』を刊行しました

小塩 和人(上智大学外国語学部英語学科教授(刊行時))【著】

戦後占領下の日本の米軍ハウスにおける越境と遭遇-生活環境にみる日米関係の新たな視座-

本書は、第二次世界大戦後の時代において忘れられている日米関係、なかでも生活環境という「私的領域」における「遭遇-交流・交渉・受容・拒絶-」を主題とする。

これまでの国際関係史研究は、政治外交・軍事経済という「公的領域」に焦点を当て、帝国・植民地主義的覇権国家の「強要」に注目したものが多かったが、本書では「支配・被支配」という二元論的な枠組みからはみ出し、日米双方の家族を含めた、占領者と被占領者の日常的で私的な出会いという点から、日本がどのように新たな規範や制度、慣習を生み出していったのかを考察する。そこには、アメリカからの片務的ではない相互連関が見えてくる。

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