新入生全員を対象にユニバーサルマナー検定を実施しました

「配慮が必要な方へのサポートに自信がついた」という新入生も

上智大学では、2022度より新入生約3,000名を対象に「ユニバーサルマナー検定3級eラーニング」を導入しました。学校法人として新入生全員を対象とする規模でのユニバーサルマナー検定の導入は、全国初の試みとして注目を集めています。初年度の対象となった今年度の新入生は、入学時オリエンテーション研修の一環として、2022年4月から5月にかけてオンデマンド講座を受講しました。

受講学生へのアンケートの結果、満足度は98%と高く、多くの学生が新しい学びや視点を得ることができたと回答しました。また、検定の受講前に実施した調査では、「障害のある方やご高齢の方を見かけたら、声をかけたりサポートしたりできる自信はない」と回答した学生が47%でしたが、受講後には「自信がある」と95%の学生が回答するなど、キャンパス内外の多様な方々と向き合うマインドを持つきっかけとなりました。

【アンケートの調査結果(検定受講前と受講後)】

Q.大学のキャンパス内や街中で障害のある方やご高齢の方を見かけたら、声をかけたりサポートしたりできる自信はありますか?

【学生の声】

・今まで障害者や高齢者への接し方があまりよくわからず少し避けていた部分があったが、今回の授業を聞いてどのようにサポートすべきか分かった。
・街中やバイト先で助けを必要としている人を見かけたり、声をかけられたときには今回学んだことをフルに活かしていきたいと感じた。
・大学に入るにあたり、このような社会で必須とされるユニバーサルマナーを改めてきちんと学び直すことができ大変良かった。これからの生活で活かしていきたい。
・大学のプログラムとして、全員が受けられたのはとても良かった。さらにユニバーサルマナーに興味を持つことができて、もっと勉強してみたいと思った。
・ネットで自分のペースで受けられるものなので受けられてよかった。


学生総務担当副学長の永井敦子教授(文学部フランス文学科)は、「助けを必要とする人に『お手伝いしましょうか』とたずね、行動することを、学生・教職員皆でめざしたい。また学生の皆さんにはこの受講で学んだことを各自の専門領域とも関連させ、違いを尊重する社会の実現のための考察や活動を、深化・多様化させていただきたい」と話しています。

本学では、今後さらに学びを深めたい学生や、ユニバーサルマナー検定2級・1級の受講を希望する学生に対して、チャレンジできる環境を整えていく予定です。多様なバックグラウンドを持つ学生や教職員をはじめとする構成員が、お互いを尊重しながら、年齢、国籍、人種、宗教、障がいの有無等によって誰も排除されることないインクルーシブな教育研究環境の整備を積極的に推進してまいります。


【関連リンク】

上智大学 Sophia University