本学第11代学長の大谷啓治名誉教授が、2018年10月3日(水)午前10時53分、胆のう癌のため、都内の病院で逝去されましたので、ここに謹んでお知らせいたします。享年87歳。葬儀は近親者のみで執り行われました。
後日、偲ぶ会を開催する予定です(日時、場所等未定)。
大谷元学長は1930年東京都生まれ。1953年本学文学部哲学科卒業、1955年本学哲学研究科哲学専攻修士課程修了、1960年ミラノ・カトリック聖心大学(イタリア)博士課程を修了し博士号を取得。専門は哲学。
1955年に本学文学部哲学科助手に採用され、以後、1961年同専任講師、1965年同助教授、1972年同教授。2000年から本学名誉教授。
哲学科長、学務部長、入試センター事務部長、学務担当副学長、文学部長などを歴任し、1993年4月から1999年3月まで学長を2期6年間務めました。
また、日本カトリック大学連盟副会長、大学基準協会理事、文部省大学審議会大学教育部会特別委員、文部省大学設置・学校法人審議会委員、Deputy Member of Board, International Association of Universities、財団法人国際大学協会日本協力会理事などを務め、国内外の高等教育の発展に尽力されました。
財団法人日伊協会の専務理事を務めるなどイタリアとの結びつきも強く、1996年にイタリア共和国功労勲章(コンメンダトーレ章)を受章しました。2009年秋の叙勲では瑞宝重光章を受章しました。
著書に「歴史の意義」(理想社・1965年)、「新キリスト伝」(翻訳)(読売新聞社・1971年)、「時の喪失」(理想社・1973年)、「金細工師の店」(翻訳)(女子パウロ会・1980年)、「ガリレオ」(監修)(みすず書房・ 2010年)などがあります。