香港中文大学および経団連との連携講義”Challenging Frontline Issues in Global Business”が開講

ANAグループの協力のもとインバウンド誘致と地域振興の課題解決に取り組む

8月6日から2週間のプログラムとして、本学と協定校の香港中文大学、一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)による連携講義”Challenging Frontline Issues In Global Business”が開講しました。昨年に続き2回目となる今回は、本学学生6人と、同大で観光学やホテル経営学を学ぶ学生11人の計17人が参加となりました。

ANA機体工場を見学

本学は2012年から経団連と連携して、グローバルビジネスの現場で活躍する人材育成を目的としたカリキュラムを展開しています。これまでにも連携講座を複数開講しており、経団連加盟企業社員による講義や、企業が抱える課題解決を目指したプロジェクトが実施されてきました。

今回の講義には、ANAグループが全面的に協力。初日に同社から日本への観光客誘致と地域振興に関する課題が提示され、両校混合の3チームがグループワークに取り組みました。期間中、学生たちは香港と東京、それぞれのキャンパスに1週間ずつ滞在。香港(8月6日~10日)ではANA香港支店社員やカンタス航空香港支社幹部による講義を受講したほか、香港を代表する観光施設の実地調査などを行いました。東京(8月20日~24日)では、羽田空港を訪れ、ANA機体工場や第2旅客ターミナルを見学する機会に恵まれました。

最終日に行われたプレゼンテーション

最終日の24日には、各チームがプレゼンテーションを行いました。出席したANA社員や教員からは、実現の可能性やターゲット設定などに厳しい指摘が入る一方で、学生ならではの着眼点や大胆な発想が評価されるなど、参加学生にとっては貴重な学びの場となりました。

本講義のコーディネーターを務めた経済学部経営学科の網倉久永教授は、「香港と東京を相互に訪問しあうことで、異なるビジネス文化や生活文化を体感したこと、2週間のグループワークを通じて、直接対面での密度の高いディスカッションの機会に恵まれたことは、とても意義がある。実際に第一線で活躍するビジネスパーソンに、新たなビジネスモデルを提案することは簡単ではないですが、学生たちにとっては大きな成長のきっかけとなりました」と振り返りました。

上智大学 Sophia University