理工学研究科博士前期課程の髙橋 勇貴さん、杉浦 雛姫さん、片岡 生一さんが第2回末松カンファレンスで受賞しました

理工学研究科理工学専攻 電気・電子工学領域博士前期課程2年の髙橋 勇貴さん、杉浦 雛姫さん、博士前期課程1年の片岡 生一さんが第2回末松カンファレンスで受賞しました。

この賞は、末松カンファレンスに参加された学生の中で、光エレクトロニクス分野の将来的な発展に寄与しうる優秀な研究発表を行った学生、積極的に質問や意見交換を行い、活発な議論を促すとともに、学術交流の発展に大きく貢献した学生を対象として表彰されます。

髙橋 勇貴さん

  • 学会名:第2回末松カンファレンス
  • 賞 名:Best Poster Presentation
  • 論文タイトル:HEATE法による(010)β-Ga₂O₃の高アスペクトナノ加工
  • 受賞者:髙橋 勇貴
  • 受賞日:2025年8月29日
  • 指導教員:菊池 昭彦(理工学部 機能創造理工学科 教授)
髙橋 勇貴さん
  • 研究目的
    次世代ディスプレイとして期待されるコンタクトレンズ型ディスプレイの実現に向け、高効率な半導体レーザの開発に取り組んでいます。
  • 研究内容
    菊池研究室独自の半導体微細加工技術(HEATE法)を用い、酸化ガリウム(Ga₂O₃)を基板としたナノサイズ半導体レーザ構造の作製を行いました。
  • コメント
    この度は、貴重な学びの機会を設けていただいた皆様方に心より感謝申し上げます。今後も光エレクトロニクス分野の発展に貢献できるよう努めて参ります。

杉浦 雛姫さん

  • 学会名:第2回末松カンファレンス
  • 賞 名:Outstanding Students
  • 論文タイトル:可視域トポロジカルPhCのバンド予測に向けた機械学習モデルの設計
  • 受賞者:杉浦 雛姫
  • 受賞日:2025年8月29日
  • 指導教員:菊池 昭彦(理工学部 機能創造理工学科 教授)
  • 研究目的
    高コストな3D-FDTD計算を代替する機械学習モデルを構築し、デバイス設計および評価プロセスの効率化を図ることを目的としています。
  • 研究内容
    結晶構造からバンドギャップが存在する光の周波数を予測するとともに、低損失かつ方向制御可能な光伝搬を実現する構造条件を明らかにしました。膨大な数値計算を必要とせず、光デバイス設計の高速化と最適化に貢献します。
  • コメント
    このたびはこのような賞を頂き誠に光栄に存じます。ご推薦くださった先生方、ならびに運営に携わられた皆様に心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、光エレクトロニクス分野のさらなる発展に貢献できるよう一層精進してまいります。

片岡 生一さん

  • 学会名:第2回末松カンファレンス
  • 賞 名:Outstanding Poster Presentation
  • 論文タイトル:InGaN/GaN多重量子井戸ナノ構造における発光特性の形状パラメータ依存性
  • 受賞者:片岡 生一
  • 受賞日:2025年8月29日
  • 指導教員:菊池 昭彦(理工学部 機能創造理工学科 教授)
片岡 生一さん
  • 研究目的
    本研究は、赤色や緑色といった長波長帯のLED光源が、青色LEDに比べて発光効率が著しく低いという現状の課題を解決することを目的としています。将来的には、この研究成果を応用し、コンタクトレンズ型ディスプレイの実現につなげることを目指しています。
  • 研究内容
    本研究では、ノーベル賞を受賞した青色LEDに用いられている窒化ガリウム(GaN)を対象に、研究室独自の加工技術を用いて様々な微細構造を作製・評価しています。さらに、発光特性の向上を目的として、最適な加工条件の探索も併せて行っています。
  • コメント
    まず何より、このような賞をいただくにあたり、研究設備の提供や日々のご指導を賜りました菊池教授をはじめ、大学・学会関係者の皆様、そして共に研究を進めてきた研究室メンバーに心より感謝申し上げます。これまで積み重ねてきた努力がこのような形で評価されたことを大変嬉しく思います。今後も、感謝の気持ちと研究の目的を忘れずに、真摯に、そして泥臭く取り組んでまいります。

上智大学 Sophia University