理工学研究科理工学専攻応用化学領域 博士前期課程1年の廣津 義史さんが第73回高分子学会年次大会で高分子学会優秀ポスター賞を受賞しました。
この賞は、予稿原稿による第一次審査を経て、当日二次審査で、ポスターの出来具合、発表態度、発表内容を総合的に審査し、選考委員会にて選出された賞です。
廣津さんは今回の受賞に際して「この賞を受賞できたことを大変光栄に思っています。イオン伝導性高分子を利用した濃厚電解質の研究は、次世代電池や電子デバイスの開発に革新的な影響を与える可能性があります。今後は、Liに限らず多価金属を用いたより高性能な電池や省エネルギー化技術の実現に向け、研究を進めていきたいと考えています。」と語っています。
- 学会名:公益社団法人 高分子学会 第73回高分子学会年次大会
- 賞 名:高分子学会優秀ポスター賞
- 論文タイトル:イオン導伝性高分子を用いた濃厚電解質の作製と評価
- 受賞者:廣津 義史(理工学研究科理工学専攻応用化学領域 博士前期課程1年)
- 受賞日:2024年6月7日
- 指導教員:藤田 正博(理工学部物質生命理工学科 教授)
- 関連サイト:公益社団法人 高分子学会 ウェブサイト
研究目的
現行のLiイオン二次電池は、液体が内蔵されているため液漏れの危険性がある。そこで、本研究では、イオン伝導性高分子を用いた固体電解質の作製を目的とした。
研究内容
イオン伝導性高分子にLi塩をドープすることで、固体電解質を作製した。これまでは、少量のLi塩を添加した系での評価がほとんどであったが、多量の塩を加えた系での電解質が高い性能を示すことを明らかにした。