「鶴川ショートムービーコンテスト2021」で文学部新聞学科生の作品が飯島敏宏特別賞を受賞

向かって左側が荒尾奈那さん、その隣がコンテストの応援団のひとり小林一朋さん

「映像作品で新しい表現や試みに取り組む人たちを応援する」という目的ですぐれた映像作品を表彰する「グローイングアップ映画祭 鶴川ショートムービーコンテスト2021」で、文学部新聞学科3年の荒尾奈那さんが制作したドキュメンタリーが飯島敏宏特別賞に選ばれました。

このコンテストは2015年に東京都町田市鶴川で映画による町おこしをしようと市民の有志が立ち上げたもので、今回が6回目です。毎回プロからアマチュアまで幅広い年齢層の映像作家たちが参加します。コンテストのスペシャル・アドバイザーは町田市在住で「ウルトラマン」の初期のシリーズで脚本や監督を担当し、TBSドラマ「金曜日の妻たち」のプロデュースでも知られる飯島敏宏さんが長年担ってきました。飯島さんが10月17日に89歳で永眠されたことから今回新たに飯島敏宏特別賞が設けられました。寄せられた応募作品は108本に上る中で荒尾さんの作品が記念すべき飯島敏宏特別賞に選ばれました。

受賞した荒尾さんは新聞学科でドキュメンタリーを制作する水島宏明教授のゼミに所属しています。

「亀と余生と、しあわせと」の一場面から

受章した作品名は「亀と余生と、しあわせと」。

被写体は東京・大田区で高度成長期の日本経済を支える町工場を経営した荒尾さんの祖父と妻として支えた祖母。引退して余生を過ごす夫婦の微笑ましい日常を、祖父が趣味で吹く尺八の音色とともにユーモアたっぷりに描いています。プロに比べると撮影や編集の技術に課題は残るものの、孫娘だからこそ撮影できた老夫婦の飾らない表情は強く印象に残ったと審査員から高く評価されました。

受賞した荒尾さんは「飯島監督の名前を冠した賞をいただくことができて大変光栄です。これからも映像で社会に働きかける表現活動に挑戦したいと思います」と話しています。


「グローイングアップ映画祭 鶴川ショートムービーコンテスト2021」の受賞作品については、こちらのサイトをご覧ください。

上智大学 Sophia University