学長メッセージ「緊急事態宣言発出に伴う本学の対応について」

2021年 4月24日
上智大学長 曄道佳明

学生の皆さんへ

4月に新学期を迎え、それぞれの夢と目標に向かって学生生活をスタートさせたことと思います。大学としては、皆さんが安心して学生生活を送れるよう、できうる限りの感染防止対策を講じ、学生、教職員全員で対面活動の維持を目指してきました。皆さんのご理解とご協力に感謝をいたします。

しかしながら、首都圏でも新型コロナウイルスの爆発的な流行拡大の恐れがあり、4月25日から5月11日の間、東京都に緊急事態宣言が発令されることとなりました。このような状況に鑑み慎重に検討した結果、本学は4月26日~5月1日の授業を休講とし、5月6日から宣言解除の11日までの間、オンラインを中心とした授業形態に一時的に移行することとしました。この期間も一部の科目は対面にて行います。

今回の爆発的流行の原因と言われる新型コロナウイルスの変異株は、感染力が強く、若年層の感染率が高まり、また重症化の恐れがあると報道されています。ゴールデンウィーク前後のこの期間に、強い措置で一時的に人流を断つという緊急事態宣言の主旨を考え、皆さんとご家族、教職員の健康を守ること、また医療崩壊を防ぐ社会的責任を果たすために、1万余人が集まるキャンパス運営を一時的に変えざるを得ないと判断しました。

皆さんの無念の思いは教職員も同じです。5月12日以降、皆さんの安全と安心が確保されることが確認されれば、速やかに対面授業を再開します。12日以降の授業形態については、緊急事態宣言の解除、首都圏および学内の感染状況から5月7日の段階で判断し、お知らせします。

緊急事態宣言中も図書館等の学内施設は利用することができます。また就職活動、奨学金など様々な心配事の相談はWEB、電話、窓口など様々な形で継続しています。実家を離れ一人暮らしを始めたばかりで不安なこと、オンライン受講についてわからないことなどもあるでしょう。困難なときだからこそ、大学は皆さんをしっかりサポートしていきます。

そして、今回の流行拡大を何としても収束に向かわせ、自身や家族、友人など大切な人の健康を守るため、学内・学外に限らず、一人ひとりが上智大学生として自覚を持った行動をしていただくよう強く要請いたします。この苦境をともに乗り越える同志として、ご理解ご協力をお願いいたします。

上智大学 Sophia University