理工で学び、アフリカへ。

理工学部 情報理工学科3年
大橋 悠生

ソフィアンの学び方

専門分野にとどまらず、多様な関心を深められる上智の学び。理工学部の大橋さんは、語学やアフリカ研究にも取り組んでいます。

受験勉強に励んでいた当時は、ChatGPTが登場してわずか1年足らずでしたが、知識の獲得や言語の習得などあらゆる壁が低くなったと感じていました。AIがさらに進化すれば、グローバル化がより一層進むと見通し、もともと希望していた理系に進むにせよ、国際色豊かな環境に身を置いたほうが良いと考えました。上智大学を選んだのは、理工の専門性を磨きながら、文理の枠を越えて横断的に学べることに魅力を感じたから。複雑化する社会課題に向き合うには、専門性に加えて、幅広い視野や他者への理解も欠かせないと思ったのです。高校時代の恩師からの「大学は専門性を伸ばすと同時に、全人的教育を行うところ」という言葉も後押ししてくれました。

最近はデータ解析を専門とする研究室で、様々なデータから課題や傾向を見出し、解決策につなげる手法を学んでいます。データ解析の技術を身につけるだけでなく、どう社会に役立てられるかまで考えることを大切にしています。さらに、AIに代替されない専門性を考えるなかで、教育もその一つになりうると感じ、2年次からは数学の指導方法も学び始めました。

上智に入ったからには異なる言語や文化に触れたいと、他学部生に混じって中国語を履修。発音の難しさに苦戦しましたが、2年間続けて簡単な会話ができるようになり達成感を味わいました。

もっとグローバルな学びを経験したいと思っていたとき、学内ポータルサイト「MySophia」で見つけて応募したのが「アフリカWeeks」の実行委員です。「アフリカWeeks」は、専門家によるアフリカ研究セミナーや、アフリカへの留学経験がある学生との交流会など、アフリカへの理解を深めて、交流を広げることを目的としたイベントです。20名ほどの学生が主体となって企画・運営しており、私は企画と進行管理のチームに所属し、2年目にはサブリーダーを務めました。2年間関わって驚いたのは、実行委員や登壇者の熱量の高さです。彼らの思いに触れるとともに、現地で活動した経験や研究に基づく話を聞くなかで、アフリカとの距離がぐっと近くなり、理解も深まりました。アフリカには貧困問題といった一面的な印象しかありませんでしたが、ジェンダーや環境破壊など、日本にも共通する問題があることを知り、より身近な存在として捉えるようになったのです。

この経験を次につなげようと、現在はアフリカ地域の教育開発の現状と課題を探る「国際教育開発・協力論」を受講。さらには実践型プログラム「アフリカに学ぶ」への参加も検討しています。情報技術の学びと教育、アフリカに関する知見を結びつける道筋を模索しているところです。

理工学部生は課題や実験で忙しく、多方面に活動を展開しづらいのも事実です。しかし、スマートな最適解を探すより、カジュアルにやりたいことを選べばいいと思います。自分の思いに従って行動したほうがモチベーションも上がり、世界が広がるはずです。履修要覧を読み込んで他学部の授業にも目を向ければ、これまで接点のなかった分野や語学科目に出会うことができます。

今後は大学院への進学を視野に入れています。AIが急速に普及する時代に、代替されない高い専門性を身につけ、国際的なデータを扱う職業に就くことが目標です。


大橋 悠生

  • 理工学部 情報理工学科3年

数学・情報の教員免許取得に向けて教職課程を履修したり、知的財産に関する授業で特許庁のパテントコンテストに参加したりするなど学びの幅を広げている。現在はデータ解析を中心に学び、大学でのすべての学びを生涯学習の礎とすべく努力を続けている。

掲載:Sophialogue Vol.1 2026 AUTUMN / WINTER(p.12–13)
※この記事の内容は、2026年11月時点のものです。

上智大学 Sophia University