Talented and Guided by Reason
Sophia’s Living Light
キリスト教布教のため来日した聖フランシスコ・ザビエルは、日本人の知的好奇心に大きな可能性を見出しました。その眼差しの先にあった学びへの姿勢は、約470年を経た今もなお、上智大学が大切にする学びの精神につながっています。
聖フランシスコ・ザビエルは1552年、インドのコーチンからヨーロッパのイエズス会員に宛てた手紙の中で、日本人を「たいへん立派な才能があり、理性に従う人たち(Talented and Guided by Reason)」と評し、信者・非信者を問わず多くの人がキリストの教えを喜んで聞いたと記しています。布教がその後どのような道をたどったかは歴史が語るところですが、注目すべきは、約470年前の日本人が新しい教えに強い関心を寄せ、真剣に耳を傾けていたという事実です。ザビエルはこうした日本人の旺盛な学びの姿勢に触れ、日本の都に大学を設立したいという願いを強めたのでしょう。
ここから見えてくるのは、大学で学ぶことの本質です。それは、新しい学問領域や、古くて新しい問いに対して心を閉ざさず、前のめりになって話を聞き、議論を交わし、そこに知的な喜びと感動を見出す姿勢にほかなりません。かつての日本人が示したこの向き合い方こそ、現代の上智大学の学びにも通じる大切な精神だと言えるでしょう。
掲載:Sophialogue Vol.1 2026 AUTUMN / WINTER(p.1)
※この記事の内容は、2026年11月時点のものです。