経営管理・戦略、会計、マーケティングの理論と実際について取り組む

経営学専攻では、会計、流通・マーケティング、経営戦略・経営管理の各分野におけるテーマについて、先行研究や関連文献を調査し、必要に応じてマーケット調査やアンケート調査などの社会調査を実施し、参考資料やデータを詳細に分析した知見から、世界の人々の生活向上に役立ち、グローバルな視点での考察を加えて、世界の企業のさらなる繁栄に貢献する独創的、先進的な論文作成を目指します。

カリキュラムの特徴

博士前期課程では、各学生の研究テーマに応じて個別の履修指導を行います。上智大学の教育理念に基づく「少人数制教育」による双方向的指導を実施し、専門知識だけでなく教員と学生の人間としてのふれあいの中で、個々人の能力と個性に即した成長を目指します。博士後期課程では、経営学の理論と現実への応用との橋渡しをできるような高度な研究能力を涵養することを目指し、指導教員の研究指導に基づき、学位論文に専念します。国内や海外での学会での積極的な発表や論文の投稿を通じて知見を深めていくことが推奨されます。

授与学位

  • 博士前期課程:修士(経営学)
  • 博士後期課程:博士(経営学)

取得可能な教員免許・免許教科

  • 高等学校専修(商業)

※教員免許が取得できる専攻は、博士前期課程に限ります。また、1種免許状を取得済、あるいは1種免許状取得要件を満たしている教科のみ取得可能で、必ずしも全教科取得できるわけではありません。

経営学専攻の特色

バランスの取れたカリキュラム

講義内容は、理論構築の基礎となる調査研究方法論(統計や社会調査技法)から、基礎理論、さらに現実の経営現象への応用まで幅広く、基礎と応用のバランスが取れた教育課程を編成しています。

講義形式は多彩

講義形式は、伝統的な文献講読タイプだけでなく、現実の事例に基づく「ケース・ディスカッション」やデータ分析の実習など多様な形式を設け、問題探究力、分析能力、応用・実践能力、そしてコミュニケーション能力を養います。

複数のスタッフによる指導

習得した理論的基礎を現実に応用して、修士論文を作成します。作成プロセスでは、複数の専門スタッフからの学際的・複眼的指導を受けます。

修了生の最近の主な研究テーマ

  • グローバル都市と多国籍企業の立地選択との関係に関する実証研究
  • クラウドファンディングにおけるリターンの種類が資金調達の成功率に与える影響
  • CMOS イメージセンサー業界における競争優位の実現要因~ソニーの事例から学ぶ~
  • ファミリービジネスの起業家活動と事業承継 – 社会情勢的資産理論からの比較分析を中心として –
  • 職場の孤独と職務満足 – テレワークの影響 –
  • 推薦システムの受容が購買意欲に対した影響の研究
  • ブランドへの愛着がサービス・リカバリーの効率性を与える影響
  • ファッションブランドの透明性(Transperancy)が消費者のブランドに対する態度に及ぼす影響に関する研究
  • ソーシャル・メディア・インフルエンサーへの妬み感情が推奨製品の評価に与える影響
  • 消費者のアクセスベース消費を利用する意思決定

教育の方針

博士前期課程

本課程では、学生が修了時に身につけるべき能力や知識を次のように定めています。修了要件を満たし論文審査に合格すれば、これらを身につけたものと認め、学位を授与します。

 

  1. 経営学、マーケティング論、会計学あるいはこれらの周辺領域から選択された少なくとも一つの専門分野を深く理解する力
  2. 上智大学の精神に基づき、世界の人々の生活向上や世界の企業のさらなる繁栄に寄与する独創的、先進的研究を行う力
  3. 研究を適切に実行し、その成果を学術論文として完成させる力

博士後期課程

本課程では、学生が修了時に身につけるべき能力や知識を次のように定めています。修了要件を満たし論文審査に合格すれば、これらを身につけたものと認め、学位を授与します。

 

  1. 学術性の高い研究課題を設定し、経営学、マーケティング論、会計学の適切な枠組みを用いて考察・分析を行う力
  2. 自立した研究者として独自の研究を遂行し、研究で得た知見や洞察を用いて世界や社会の発展に貢献する力
  3. 研究を適切に実行し、その成果を学術論文として完成させ、発信する力

博士前期課程

本課程では、ディプロマ・ポリシーに沿って、上智大学の精神を基礎として個々人の能力に沿い、個性を活かした成長を目指すよう、以下の趣旨を盛り込んだ科目によってカリキュラムを編成しています。

 

  1. 経営学、マーケティング論、会計学の各分野における標準的科目を配置する。
  2. 少人数クラスにおいて、履修している学生の研究テーマや理解度を勘案しながら講義する
  3. 基礎と応用のバランス講義内容は、理論構築の基礎となる調査研究方法論(統計や社会調査技法)から、基礎的理論、現実の経営現象への応用まで広範囲にわたり、基礎と応用のバランスを考慮する
  4. 伝統的・標準的な文献講読タイプだけでなく、現実の事例に基づくケース・ディスカッション、データ分析の実習など多様な講義形式を科目特性や講義内容に応じて開設する。
  5. 論文テーマの設定、その分析枠組みの選択、分析・考察および論文作成の各段階において、指導教員を中心とした3人の教員から構成される審査・指導グループが指導する。

博士後期課程

本課程では、ディプロマ・ポリシーに沿って、経営学、マーケティング論、会計学あるいはこれらの周辺領域から選択された研究課題に対する知見の深まりとその分析能力の高度化を目指すよう、以下の趣旨を盛り込んだ科目によってカリキュラムを編成しています。

 

  1. 指導教員による研究指導を通じて、理論を基礎とする現象分析や理論の現実への応用を可能とする高度な研究能力を涵養する
  2. 会計学、マーケティング論、経営学の分野の科目を開設する。
  3. 国内あるいは海外の学会での発表、国内外の学術雑誌への論文投稿を推奨する。

博士前期課程

本課程は、次のような資質を持つ学生を求めています。

 

  1. 経営学、マーケティング論、会計学の中の少なくとも一つについて学部卒業レベルの基本的な知識を修得している学生
  2. 学部卒業レベルの基礎的な英語力を有している学生
  3. 社会人として企業での実務経験を有し、それを背景とした研究計画と勉学意欲を持つ学生

博士後期課程

本課程は、次のような資質を持つ学生を求めています。

 

  1. 経営学、マーケティング論、会計学の中の少なくとも一つについて博士前期課程レベルの知識を修得している学生
  2. 研究課題を適切な枠組みを用いて分析し、学術的な位置づけを明確にしながら論理的に記述できる学生

教員一覧

網倉 久永 教授

新井 範子 教授

石井 昌宏 教授

小阪 玄次郎 教授

Adam JOHNS 教授

杉谷 陽子 教授

杉本 徹雄 教授

竹之内 秀行 教授

外川 拓 准教授

細萱 伸子 准教授

若林 利明 准教授

Agata KAPTURKIEWICZ 助教

滝西 敦子 助教

上智大学 Sophia University