上智大学

学部・大学院 英米文学専攻

高度な学問研究者と見識豊かな教育者の養成を目指す

学問研究は高度になればなるほど、狭い専門テーマの中に埋没する傾向があります。本専攻では本学の基本理念であるキリスト教ヒューマニズムに基づき、この傾向に抗い、英米文学を「西欧文明」という大きな全体の一環をなす営みとして研究することを目指します。すなわち、人文学としての文学研究という態度を堅持し、歴史的な奥行きや宗教、思想、文化の諸領域との広範な繋がりを見失うことなく英米文学を理解するということです。

博士前期課程は専門研究者養成を目指すとともに、中高教員、その他実務を志向しながら、専門知識により職業的能力を向上させたいと願う学生に向けて開かれています。授業は徹底した少人数の演習形式で行われます。入学生は後期課程に進学するためのAコース、前期課程で完結するBコースに分かれます。両コースとも「文学研究法Ⅰ」(日本語)、「文学研究法Ⅱ」(英語)を必修とし、基礎的なリサーチや論文作成法を学びます。

博士後期課程は各自の専門以外の広いテーマを学ぶ「リーディング・コース(個人指導科目)」と専門テーマを深く追求するための「博士予備論文」執筆を2 つの柱として、大学専門課程レベルの教員・研究者としての能力が養われるようになっています。本専攻は既に25 名に博士号を授与していますが、これは人文学系では突出した数字です。修了生は各地の大学で教鞭をとり、大学英語・英文学教育に少なからぬ影響を与えています。

高度な職業的能力を磨く

博士前期課程は、中学・高校の教員を目標としたり、翻訳などの実務を志しながら、学部の教育で得られるよりも一段階高度な専門知識によって職業的能力を高めたいと希望する学生および社会人にも開かれています。

他大学での単位取得可能

イギリス文学、アメリカ文学、英語学の各分野に、厳しく設定された資格条件を満たす教員を揃えています。また、委託聴講生制度によって青山学院大学、立教大学をはじめ他の11大学院での単位取得も可能です。

発表や講演で研究を研磨

毎年1回、「上智大学英文学会」が開かれ、大学院生による研究発表と、学内外の研究者による講演やシンポジウムも行っています。また、会誌には大学院在学者や修了者の論文を掲載しています。

修了生の最近の主な研究テーマ

  • The Critic as Reader: Coleridge on the Bible, Shakespeare and Wordsworth
  • Reconsidering Stagger Lee: A Study of a “Cultural Hero” in the Black Oral Tradition
  • Narrating the Past and Establishing Her Identity in Harriet Jacobs’s Incidents in the Life of a Slave Girl
  • 『タイタス・アンドロニカス』におけるテキストと隠れた暴力性
  • 死の扱いから見る『ナルニア国物語』の世界観

大学院生も発表できる学術雑誌

文学研究科英米文学専攻では上智大学英文学会が発行する『上智英語文学研究』に執筆することを推奨しています。