上智大学

ニュース 本学学生と佐渡市松ヶ崎小学校との連携教育事業「Dream Project」

本学学生と新潟県佐渡市松ヶ崎小学校との連携教育事業「Dream Project」が始まります

2020年2月、本学学生と新潟県佐渡市松ヶ崎小学校との連携教育事業「Dream Project」が立ち上がりました。これは、本学学生が松ヶ崎小学校の総合学習の時間における授業内容を考案し、遠隔教育の仕組みを活用して実施するものです。

■ プロジェクト創出の背景

本プロジェクトは、アルペ国際学生寮での教育プログラムや、2020年度春学期全学共通科目『社会的価値創出のためのプロジェクト形成論』を担当する戸田裕昭氏(グローバル教育センター非常勤講師)の講座を受講する学生が取り組んでいます。

2019年4月に開設したアルペ国際学生寮では、「利他的リーダーシップ」を育成するための教育プログラムを実施してきましたhttps://www.sophia.ac.jp/jpn/news/PR/0416arrupe.html)。プログラムではPBL(Project Based Learning)を実施しており、企業や行政との連携プロジェクトを立ち上げてきました。その一環として、2019年10月より、新潟県佐渡市地域振興課が主宰する「島スクール」との協働事業が始まりました。

新潟県佐渡市の「島スクール」は、2019年8月より開催されている地域事業で、佐渡市の一般市民を対象に、戸田氏が講師を務め、島民受講生の「やりたいこと」の実現に向けたサポートを行っていく取り組みです。

■ これまでの取り組み

2019年11月、本プロジェクト参加学生が佐渡に渡り島スクールに参加。教育プログラムについて発表したところ、島スクール受講生から松ヶ崎小中学校が紹介されました。少人数校であった松ヶ崎小中学校は、全市から児童・生徒を受け入られるようにしたほか、地域の方々と実施するプログラムで特色を出すなどの取り組みを実施しています。こちらをもっと盛り上げたい、という声でした。

そこで、戸田氏のアレンジにより、松ヶ崎小中学校を活性化させるためのプロジェクトを学生から提案することとなりました。

1月・2月の島スクールにて、具体的な教育コンテンツ案を発表。最終的に、コンセプトを「楽しく学ぶ=楽習(がくしゅう)」として、学生が大学で学んでいることや留学経験を通して得た気づきを伝える、運動や遊びから得る学びを知るといったコンテンツを考えて発表しました。

ここで、佐渡市教育委員会や松ヶ崎小学校の黒川健校長、本橋頼子教諭から、放課後だけではなく総合学習の時間で実施することが望ましいとの声があがったことから、松ヶ崎小学校でのプレ実施が始まりました。

3月には、松ヶ崎小学生たち自身の声を反映させたプログラム内容にすることを目的として、島スクール直後の松ヶ崎小学校の総合学習の時間において、児童とともにコンテンツ案を考えるオンライン対話を3回実施しました。

オンライン対話では、全児童とともに次の内容について話し合い、発表する機会が設けられました:

  • 第1回 2020年 3月 4日(水) 大学の授業を体験
    「豊かに たくましく 生きる」とは?(1) (松ヶ崎小学校の目標について、大学生と共により深く考えてみる)
  • 第2回 2020年 3月11日(水) 松ヶ崎小学校児童の皆さんの発表
    「豊かに たくましく 生きる」とは?(2) (児童の皆さんがプレゼンテーション)
  • 第3回 2020年 3月18日(水) 発表・ディスカッション
    「自分の強みにしたいこと」を考えてみよう
松ヶ崎小学校の皆さんとオンラインでディスカッション

3回のオンライン授業を経て、松ヶ崎小学校の児童の皆さんと話し合い、やってみたいことをじっくりとヒアリングしました。

■ 参加学生の声
島スクールについて、研究室でミーティング中

本プロジェクトを立ち上げた関田美央さん(総合人間科学部教育学科4年)、西形幸祐さん(文学部ドイツ文学科4年)は、佐渡島への訪問や島スクールの方との熱いディスカッションを経て、佐渡島の子どもにとって「好きなことや夢に向かっていくことの大切さを伝えたい」「輝く未来の自分像をイメージするきっかけになってほしい」という思いがDream Projectの立ち上げに繋がったといいます。

オンラインで対話中

4年生二人の想いを引き継ぎ、Dream Projectを実施している内山きらりさん(総合グローバル学部1年)と江川真唯さん(総合グローバル学部1年)は、これからの意気込みをこのように語ります:

「私たち東京の大学で学ぶ学生と、大学のない佐渡ヶ島の小学生を繋ぐこのプロジェクトでは、新しい「教育」の姿を見せられるものだと思っています。」(内山さん)

「Dream Projectはこれまでも、そしてこれからも佐渡の子どもたちの元気な笑顔と誰よりも児童想いの先生方、そして東京の大学生の想いと共に取り組んでいきます!」(江川さん)

■ 松ヶ崎小学校からの声

松ヶ崎小学校校長 黒川先生:
「子どもたちが生き生きしている。内山さん、江川さんの熱い想いが安心感をつくっている。これから多様な交流や学びが始まろうとしていることが、夢のようで感謝している。」

授業を実施する本橋教諭:
「未来ある子どもたちには、いろいろな人と出会って喋って、感じて気づいて学びとってほしい。その願いを実現する可能性が、この”Dream Project”です。」

■ 2020年度の取り組み予定

4月からは、松ヶ崎小学校において本格的な授業が始まります。また、10月14日(水)には佐渡市の全小中学校の教員が集まる研究発表会において、本プロジェクトを実施することも決まりました。

今後も引き続き、本学学生が松ヶ崎小学校の児童の皆さんと共に創り出すプロジェクトについて紹介していきます。